「失敗したくない」と思うほど失敗に近付く!? ここぞという時は「失敗してもいい」と唱えよう

2013.11.15

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プレゼン、交渉、試験など、大事な仕事や本番になると緊張する人は多いですよね。1番大事なのは自分の全力を出し切ることですが、この“緊張、焦り、不安”のせいで、思うように実力が出せないことも……。そんな時に口にしてほしいのが、「私は失敗してもいい」という言葉なのです。本音とは真逆の言葉ですが、実は想像以上の効果があるのですよ。


「失敗したくない」と思うほど失敗に近付く

大切な仕事ほど、「絶対に失敗したくない」、「失敗だけはできない」と心の中で思いますよね。しかしそう考えれば考えるほど、失敗に近付いているのです。
私たちは「失敗したくない」と思うと同時に、「失敗した場面」を思い浮かべてしまいます。「大事なところで言い間違えるかもしれない」と失敗の過程を考え、「もし失敗したら昇進も危うい。周囲の目も気になる、親にも悪い」と失敗後のことも考えがちですよね。
実は脳は、考えた通りに働くという構造になっています。つまり「こうやって失敗するかも」と考えれば、考えた通りに失敗するのです。全身状態をみても失敗について考えるほど血流は悪くなり、脳の動きも鈍りますよね。判断力や集中力も落ち、いつもの力は出せなくなります。

「失敗してもいい」で失敗へのこだわりを減らそう

できれば失敗についてイメージする時間を、全て成功のイメージにすればいいのです。しかしそうはいかないのが人間。ついつい失敗について、考えてしまいますよね。そこで逆に、「失敗してもいい」と実際に口に出してみましょう。それまでは「失敗できない」とガチガチに凝り固まっていた部分が、不思議と楽になります。
大事なのは、「自分が失敗することを許してあげる」ことです。そもそも人間は、失敗する生き物です。元の性格が緊張屋や上がり性なら、尚更うまくいかなくて当たり前。それを無理に追い詰めているのは、ほかならぬ自分なんですね。
自分を許して「失敗してもいい」と言えるようになれば、「失敗へのこだわり」が消えます。そうして失敗について考える時間も減るのです。(投げやりな気持ちで言うとどうでもよくなり、失敗に繋がります。投げやりな気持ちでは言わないでください)

3秒で言えちゃうことですから、試してみて下さいね。

2013.11.15

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記事を書いたのはこの人

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Written by 宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。 Facebook→https://www.facebook.com/miyano0928 blog→http://blog.livedoor.jp/miyano0928/