レストランでワインを頼むときのマナーとコツ テイスティングと価格について
年末に向けて、飲み会の機会も増えてくるこの時期。レストランでワインを飲む機会も多いのではないでしょうか。
素朴な疑問だったけど、今更聞けないというポイントをまとめてみました。
テイスティングについて
ワインを頼んだ時に、テイスティングをお願いします、とソムリエから言われると緊張するという方もいらっしゃるのではないでしょうか。テイスティングってそもそも何のためにやるのか意味が分からないし、どう振る舞っていいか分からないという方も多いと思います。
テイスティングの意味は、基本的に「品質にクレームを付けないと同意する」ことにあると考えると良いでしょう。
まず、ワインの状態は臭いでほぼ分かると言われています。ソムリエは、抜栓した際にコルクの臭いを嗅いで状態の良し悪しを判断します。健全な状態であると判断したら、それをお客様に提供し同意してもらうのがテイスティングの流れです。テイスティングという言葉から、味わわないといけないのかと思ってしまいそうですが、上記のような意味で行われる作業なので極端な話、香りだけで判断してOKを出しても問題ないのです。
交換できるのは明らかに品質が劣化していた場合のみ、というのがマナーですので、味が好みではなかったとしても文句を言ったりするのはNGです。
また、ホスト(もてなす側)が行うとされていますので、通常の飲み会では幹事が行うのがスマートです。
ワインの価格
フランス料理店では、コース料理と同額程度のワインを頼むのがマナーとされています。1万円のコースであれば、最低1万円以上のワインを頼むのが良いと言われています。ただ、今はカジュアルなお店も増えてきていますしボトルで2,000円台から楽しめるお店も多いですよね。ミシュランの星付きレストランや高級ホテルのレストランなどちゃんとドレスアップして行くようなお店の場合は、あまり安いワインを頼むのはマナー違反と心得ておけば良いでしょう。
また、上記のマナーさえ抑えておけば予算を伝えて選んでもらうのも手です。お任せで、と頼んで高いワインを持って来られないかドキドキしてしまうと食事も楽しめないですよね。むしろお店の人も「お任せでとは言ったけれどこんな高いワインだと思わなかった!」と後でクレームになるのも怖いので、予算を言われた方がありがたいのです。
何となく、でいつも頼んでいるワイン。理屈を知ってしまえばちょっと安心しませんか? お店の人も気軽に聞いてくれる方が嬉しいはずなので分からない点があったら構えずに聞いてみましょう。