アドバイスでなく気付かせる!「相談聞き上手」のポイント3つ

2013.08.05

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聞き上手が勧められる昨今。「実はアドバイスは嫌われる…」と心得ている人も多いでしょう。せっかくアドバイスをしても、相手が聞く耳を持たなければ意味がないですし、「そんなことを言われたいわけじゃない!」なんて心を閉ざされることがほとんど。でも相談されたら、アドバイスせざるを得ないと思ってしまいますよね。
本当の聞き上手は相談話でもアドバイスをせず、話し手自身が自分で気付くよう誘導します。そのために必要な聞き方を、3つほどご紹介します。


オウム返し

まず前提として必要なのが「オウム返し」。オウム返しは「きちんと話を聞いている」合図。また、再度言葉を投げかけることで相手も掘り下げて考えることができ、自ら気付くことに繋がりやすいのです。相手の話した言葉を拾い、さりげないオウム返しで相槌を打ったり、質問に繋げましょう。

例)「上司とウマが合わなくて、仕事中気まずいんだ」→「上司と合わないんだ。直属の上司?」

話し手の感情や思いを聞く

相談話の場合、まず「起きた出来事や行動」ばかりが話されます。取り残されがちなのが、「話し手の感情や思い」。実はここに答えが隠れている可能性が高いのですが、聞き手が質問しない限り、自ら話すことは少ないのが問題。話し手自身も、自分の感情を後回しにしていることが多いのです。
「話し手がどう感じ、どうしたいか」は全ての原点。ここを掘り下げることで、本人自ら気づくことが多いのです。

例)「どう感じたの?」「どうしたいの?」「辛かったんだね(気持ちを代弁してあげるのも○)」

第三者の感情を質問

相談話は大抵「独りよがり」。相談される側なら第三者の気持ちは分かるのに、自分の悩みになると分からなくなる人はとても多いです。ここを掘り出してあげるのが、聞き手の役目。
第三者の立場や予測される感情・思いを聞いてみましょう。

例)「彼は辛くなかったと思う?」「自分が上司だったらどう思う?」「上司が目指すところは何なのかな?」

いかがでしょうか? この聞き方を心掛けると、話し手との距離も縮まり、関係も深くなります。大事な人にこそ、使ってみてくださいね。

2013.08.05

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記事を書いたのはこの人

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Written by 宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。 Facebook→https://www.facebook.com/miyano0928 blog→http://blog.livedoor.jp/miyano0928/