言いすぎない、我慢しすぎない。シンプル・コミュニケーションのすすめ

仕事柄、色々な方のコミュニケーションの悩みを伺うことがあります。そんな中で感じるのが、人と話す時の悩みには「過ぎる」ことが多いということ。

「すぐイラッとして、思わずキツイ言葉を使ってしまって、あんなこと言わなければよかったと後悔する」(言いすぎる)、「反論されると怖いから、言いたいことがあっても言わない。ストレスがたまるけど仕方ない」(我慢しすぎる)など、ちょうどいいバランスが見つからず、コミュニケーションの悩みが大きくなってしまうことが多いようです。
解決方法は人それぞれですが、コミュニケーションをシンプルにする基本の考え方をご紹介したいと思います。


誤解は「あって当たり前」と考える

会議室の予約や待ち合わせなど、簡単な会話1つでも、誤解が生まれることはあります。たとえば、「出先で15時の約束なら5分前集合が当たり前」など、自分の中では当然のことが、相手にとっては「言われないとわからないこと」だったなど、人によって常識が違うことはよくあることです。
また、同じ情報を聞いても、そこに自分の聞きたいことや考えを足して判断してしまい、結果として他の人と認識が違ってしまうこともあるでしょう。

最初に、事実だけをクリアにする

誤解があって当たり前だからこそ、最初に「伝えるべきこと」をクリアにすることが大切です。「15時にはクライアントさんのいる3Fの会議室に入る。そろって向かうため、全員ロビーに5分前に集合」など、まずは、事実をシンプルに整理します。その上で、伝わりやすい言い方を工夫しましょう。
「鈴木さんはいつも遅刻するから」のように余計な一言を付け加えたり、遠慮して「できればちょっと前にロビーに来てもらって」など曖昧な言い方になったりしないように注意しましょう。

言いすぎも、我慢しすぎも、どちらもコミュニケーション上のストレスにつながるものです。誰かと会話をする時は、伝えるべきことを整理してから、言い方を工夫することを意識してみましょう。少し気を付けるだけで、自分のいつものコミュニケーション癖から抜け出しやすくなるはずですよ。

2013.07.09

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記事を書いたのはこの人

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Written by 吉戸 三貴(よしど みき)

コミュニケーションスタイリスト。パリ留学、美ら海水族館広報、PRプランナーなどを経て、表参道で起業。ブランドPRや女性の悩み相談など、様々なコミュニケーションの課題解決をサポートしている。得意分野は、コミュニケーション(恋愛・仕事)、働く女性、ライフスタイル、仕事術など。 著書 『心に残る人になる たった1つの工夫「ありがとう」の手書き習慣』