企画書を上手にまとめたい!考え方を整理して伝える方法。

会社員時代、私の「とても苦手なこと」上位に入っていたのが、企画書でした。上司にダメ出しをされても、どこをどう直していいのかわからず途方にくれたり、下手なことを周囲に謝りながら修正してもらったりと、とにかく悲しい思い出ばかり。
今でもすごく得意とは言えませんが、必要に迫られて場数を踏むうち、苦手意識を克服する、考え方と整理のコツがつかめてきました。今日は、そのいくつかをご紹介します。


企画書は「キレイに作る」ものではなく、「目的を達成する」もの。

企画書を書く時、私が最初にはまったのが「キレイに作らなくちゃ!」という罠でした。上司や提出先から上手にまとまっていると評価されたい、という思いがあったのだと思います。でも、企画書は、コンペに勝つためなど何か目的があって作るもの。デザインはその一助でしかありません。
大切なのは、企画書という道具を使って、狙った結果を得られるかどうか。考えの軸をハッキリさせることで、細かいことにとらわれにくくなります。

最初に、「できあがりイメージ」を持つ。

仕上がりのイメージを最初に持つと、作業がだいぶ楽になります。簡単なものなら、頭の中で「5枚構成で、こういう内容にしよう」と考えます。枚数が多く複雑な場合は、別紙で大枠の構成案を作ってから作成にとりかかりましょう。作っている間に項目を補強するページが増えるのはOKですが、迷いながら進めていくと、どこに到達したいのかわからなくなるので注意が必要です。

すべてのページに「意味と役割」を与える。

これは、上司から指摘されて、今でも心に刻んでいることです。「すべてのページに意味と役割がなければならない。抜いても意味が通る、伝えるべきことに関与していないページなら、入れない方が簡潔」と言われ、深くうなずいてしまいました。論理的に簡潔にまとめていくことを意識して、補足の説明は後ろの方に。
全体の流れをチェックして、それぞれのページがちゃんと役割を果たしているかを確認します。曖昧な部分がなくなって、全体にスッキリした仕上がりになります。

私もまだまだ試行錯誤中ですが、考え方や意識するポイントを変えるだけで、少し気持ちが軽くなると思いますよ。

2013.07.19

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記事を書いたのはこの人

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Written by 吉戸 三貴(よしど みき)

コミュニケーションスタイリスト。パリ留学、美ら海水族館広報、PRプランナーなどを経て、表参道で起業。ブランドPRや女性の悩み相談など、様々なコミュニケーションの課題解決をサポートしている。得意分野は、コミュニケーション(恋愛・仕事)、働く女性、ライフスタイル、仕事術など。 著書 『心に残る人になる たった1つの工夫「ありがとう」の手書き習慣』