デジタル化する今、逆に高まるアナログ熱!女性に人気の手帳ブームに迫る!
今年もあと約2ヶ月で終わりですね。新しい年が近づくにつれ、文具店や書店では来年の手帳コーナーがにぎわいをみせています。デザインもシンプルなものからおしゃれな柄物、様式、機能、デザインも多様化してきています。
スマートフォンやタブレットの急速な普及でアナログな手帳は押され気味?との懸念もありましたが、以外にデジタル化の反動で、アナログな手帳の人気が特に女性を中心に上がってきているといいます。
東急ハンズでは、手帳販売最盛期の9~12月で2011年の売上高が前年同期比30%増。今年9月の売上高も前年比10%増と好調な滑り出しを見せているようです。ラインナップが広がっている上、手帳用ポケット等の関連アイテムも増えており、売り場も拡大傾向であるそうです。
女性の手帳ブームの背景にあるものとは?
勢いを増している女性向けの手帳。その背景を探ると、スケジュールや時間の管理といった従来の役割の枠を超えた、手帳の用途の多様化という現象が見える。
ひとつは「夢の実現や目標管理への活用」。資格取得や貯蓄、ダイエット等、叶えたい夢や目標を手帳に書き、その実現のステップと達成プロセスを手帳で管理する女性が増えていること。
もうひとつは「日々の記録」印象的な出来事を3行日記のように記録したり、ランチの写真や見た舞台のチケットを貼付けたりしている女性もいること。このように、仕事一辺倒ではなく、生き甲斐重視の傾向が強まる中で、人生を豊かにするツールとしての手帳の使い方に目が向けられ、特に女性はこのような柔軟な使い方がうまく、それが手帳ブームにつながったのではないかと考えられている。
手帳はデジタルツールに疲れた女性の癒し役!
また一方で、デジタル化が進む中で手帳の良さを改めて実感する人が増えているという。起動時間がかかり、アプリの仕様に使い手があわせなければならないスマートフォンやパソコンと違い、書きたい時に好きな事を好きな様に書き込めるのが手帳の魅力。
デジタルツールはどうしても入力という感じがつきまとうが、手帳なら思いついたときにすぐに使える。殴り書きもできるし、情緒的な内容や率直な思いも書き込みやすい。手帳はいわば、アプリやパソコン等のデジタルツールにあわせなければならないストレスから解放される、自由な、癒しの存在となってきている。
女性向け手帳ブランド「PAGEM」好調のワケ
「能率手帳」で知られる日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)では女性向け手帳ブランド「PAGEM」の人気が続いている。ここ3~4年は右肩上がりで昨年も前年比115%の売上実績。今年はビジネス系手帳シリーズを抜くとみている。
PAGE(ページ)にGEM(宝石)のような毎日を記してほしいという願いが込められたこの手帳、豊富な表紙バリエーション、見やすいユニバーサルデザイン書体、人気番組王様のブランチとのコラボレーション手帳等の魅力が満載。今年はママ向けのファミリーマンスリーという新商品も登場。家族5人分の予定が同時に書き込めるので、忙しいママにもってこい!人気がでそうな予感です。
暫く手帳から離れていた筆者も興味をそそられる手帳が満載の今。お気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか?