体や形だけでなく「精神的に大人になる」とは?
大人になる基準って、何だと思いますか?
成人したから、経済的に自立したから、家庭を持ったから・・・様々な答えがあるでしょう。しかし形式は自分の考えを変えるキッカケになっても、精神的に大人にしてくれるとは限りません。40、50代になっても、自分のことばかり考えている子供のような人って多いもの。成人を経て数年経った今こそ、体や形だけでなく「精神的に大人になる」ことについて考えてみませんか?
利己と利他のバランスがとれること
大人になったからこそ分かることって、たくさんありますよね。特に社会人に本音と建前、受け流し方などは社会人ならでは。そのような人間関係を学ぶのも、大人になるということの一つ。でもそれだけではありません。精神的に大人になったというのは、「利己と利他のバランスをとれる」ことだと思います。
利己の強い時
利己の強い時とは、自我が強くあらわれ、自己中心的な考えに偏っている時。特に「中学や高校時代などの学生時代」に経験する人が多いでしょう。自分のプラスになることばかりを求めたり、自分の欲望や嫉妬を相手に押し付けたり、人の迷惑を考えなかったり・・・中には地球は自分のために回っている、なんて思うほど自我が強い時期が合った人もいるのでは?
自分の考えや意志を明確にするのは、自分の人生を生きる上で1番重要。しかし利己心に偏ると、他人と良い関係を築いていけません。人には人の考えやペースがあるのに、それを尊重できなければ、友人や恋人・顧客も離れていきますよね。また、何事も相手ありきで、相手のニーズを勘案してこそ上達するもの。実際は自分のことだけ考えていては、自分の夢を叶えることもできないのです。
利他の強い時
利他の強い時というのは、自我を消し、他人の幸せを優先に考える状況。特に「入社して社会の厳しさを教えられたり、子供を持つこと」で学ぶ人も多いでしょう。
他人優先で物事を考えると、不思議と物事がうまくいくことが多いです。恋愛でも相手のことを想い、相手の立場になって付き合いを続ければ、自分の欲望や嫉妬をコントロールできるのでうまくいきやすいもの。しかし利他に偏り過ぎても、自分の意志や目的、最優先にすべきことを見失ってしまいます。基本的に利他の姿勢は大切ですが、自我がないと何事も中途半端になり、「ただの人がいい人」で終わってしまいます。
バランスが大切
皆さん利己が強い時期と利他が強い時期を、それぞれ経験すると思います。両方経験した上で、どちらにも偏らず、利己と利他のバランスをとれるのが大人になったということ。人生は時に、仕事・子供・恋愛・病気・親の問題など、非常に難しい選択を迫られることがあります。そんな時でも自分と周囲の人の気持ちを考え、優先事項を決めて決断できる。そんな精神的な強さを身に付けることを、皆さんも目指していってくださいね。