母性本能があるからって。。。“他人の子をかわいく思えない”という後ろめたい気持ちは誰にでもあるもの?

2012.09.17

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子どものいる友だちと久々に会うのに、どうも気が重い。。。子ども抜きで、ゆっくり話したいとおもっていてもそうはいかず、話はたびたび中断され、むこうの話題と言えば子どものことばかり。。。子どものことはかわいいと思いたいけど、なかなかそうは思えない。そんな経験ありませんか?


子どものいない人は、「この不満も、自分に子どもがいたら、ちがうのかな?」と考えるかもしれませんが、自分の子どもがいても、他人の子どもはかわいく思えない、好きになれない、という人もいて、なかなか悩ましいのです。

でも、こうしたお悩みはけっして珍しいことでないようで、イギリスの心理学雑誌でもとりあげられているほどです。ファミリーセラピスト、ジュディス・ラスクさんは、このようなコメントをしています。
『男性は、子ども好きであることを期待されていません。しかし、女性には母性本能が本来備わっているのが当たり前だと考えられています。でも、すべての女性がそのように子ども好きであるとは限りません。』

子どもの好き嫌いは、個人差があって当然、でも社会的に“女性なら、みんな子どもが好きだろう”という暗黙のプレッシャーが存在し、それが子どもが苦手な女性たちに、いたずらに罪悪感めいた気持ちを抱かせているというのです。だから、友だちや親戚の子どもがかわいいと思えないと感じている人、けっしてむやみに自分を責める必要はありませんよ!

でも、子どもに対する感情がどこから来るものなのか、分析してみてはどうでしょうか?
例えば、好きになれない子どもは、あなたが嫌いな人、あるいはあなた自身を連想させるからかもしれません。また、自分の子どもがいるのに、他人の子どもが好きになれない、というのは、他の子どもをみていると、自分の子育てに関する不安や劣等感の裏返しではありませんか?
いずれにせよ、どうして好きになれないのか、その原因を探ってみることは、自分の精神面を知る上でも重要です。

それでも、他人の子どもといるとイライラしてしまう場合、まず子どものご機嫌とりをするようなことは止めましょう。えてしてイライラの原因は、子どもになんとか好かれようと不毛な努力をしていることにあります。プレゼント攻撃や、過剰な愛想笑いは、かえって子どもたちの心を遠ざけたり、甘やかす結果となってしまい、望ましくありません。“好かれる”ことよりも“大人として尊敬される”ことを目指してください。
親とはまたちがう身近な大人だからこそ、子どもがわがままを言った場合は、断固とした態度をとり、大人と子どもの違いをはっきり示してあげることができるし、これもまた子どもの成長には欠かせないことです。

2012.09.17

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記事を書いたのはこの人

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Written by Waxy

南半球オーストラリアから世の動きを眺めています。 ガーデニング好きで、イチゴ栽培が特にお気に入り。