気付いていないだけかも!精神的DVって、実は身近に多く潜んでいるんです

2012.08.17

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DVと言えば肉体的なことを思い浮かべる人が多いですが、「精神的DV」もあります。実は近年離婚の原因で増加している理由の一つ。
精神的DVは肉体的と違って目に見えないため、「本人が気付きにくい」「他人に理解してもらいにくい」「後々まで傷が残りやすい」のが問題。精神的DV被害者が、加害者に対して「いいところもある、私も悪い」と弁護してしまうことも多いんです。パートナーの言動に傷つけられることがあるなら、「精神的DV」について詳しく知っておきましょう。

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精神的DV≒モラルハラスメント

精神的DVとは、いわゆるモラルハラスメントのようなもの。言動によって、「自尊心や自信、人格を否定」されることを言います。受けている方は「罪悪感を感じる、自信をなくす、全て自分が悪いと思い込む、自分に価値を感じなくなる、恐怖心をあおられる」というような精神的ダメージを受けます。
大抵は常に精神的DVを行っている状態ではありません。「普段は優しいから」「冷たい時さえなければ仲がいいから」と精神的DVに気付かなかったり、我慢してしまうこともよくあるので厄介なんです。

こんな経験ありませんか?

以下の項目に当てはまることがあったら、精神的DVを受けている可能性があるので要チェックを。

・パートナーに悩みを相談できない
・パートナーから批判・侮辱される
・自己主張しようとすると、バカにされる
・問題が起きれば全て人のせいにする/パートナー自身は一切反省しない
・ひどく嫉妬される/友達や家族との関係を疎遠にされる
・優しい時と冷たい時の差が別人のように激しい
・パートナーを怖く感じる

精神的DV加害者の心の奥

精神的DV加害者になってしまう理由は、小さい頃に「親から愛されなかった」という記憶からくるもの。愛されなかった自分を守るために、普段は地位や肩書きに執着したり、他者に認められたいので人当たりはいいのです。
しかし自分一人で自立できないので、他人を道具にします。「親から愛されなかった」「自立できない」という思いへの怒りのハケ口として、受け止めてくれる他人(彼女や妻)に怒りをぶつけるんですね。少しでも大事にされないと、キレるという特性も持っています。しかし相手に強く出られると大人しくなり、支配できないと感じて諦めます。

被害者にも問題あり

実は精神的DVは、被害者にも問題あり。被害者になる人は、「自分の気持ちを親に受け止めてもらえず、押しつけられて育った」人が多いんです。自分に自信がなく、押し付けられる生き方に慣れています。1人になると、い頃の不安や孤独感が思い出され、別れられないという人も多いんですね。

どうすればいい?

まずは加害者と一刻も早く縁を切ること。ただ別れたいと言っても、唯一自分を受け入れてくれるあなたにストーカー化する可能性がありますので、自分の意見をハッキリと言い、強い態度で別れを切り出しましょう。
その後は、2度と同じ目に会わないためにも、自己カウンセリングを行いましょう。小さな頃封じ込めていた思いや寂しさ、孤独感、諦めたこと、親子関係での悩みなど、全てを書き出して、そんな感情を抱いた自分を受け止めること。「1人だと自信がない、不安で孤独だ」という自分の癖を受け止めて克服することで、2度と精神的DVに合うことがなくなります。

2012.08.17

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記事を書いたのはこの人

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Written by 宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。 Facebook→https://www.facebook.com/miyano0928 blog→http://blog.livedoor.jp/miyano0928/