怒りを抑えられない!!という人のための感情コントロールマニュアル
「キレる」という言葉が当たり前のように使われる世の中ですが、“怒り”という感情をコントロールできないという人が年々増えています。
気の利かない彼に、無理解な親に、理不尽な上司に、怒りを感じてしまう相手はいろいろ。でもこの感情はまわりにネガティブな影響を与えるだけでなく、自分自身の精神も病んでしまう原因に。。
生きている限り、怒りを完全に消去することは難しいですが、せめてうまくコントロールする術を学んでみませんか?
怒りその1:“嫉妬”
嫉妬は、怒りのなかでももっとも一般的なもののひとつ。他人から拒絶されたり、裏切られたことが嫉妬の典型的な原因です。また、自分より成功している人や、幸せそうな人に対してもひとは嫉妬します。
“自分は、人より優れていて、もっと幸せになる価値がある”、そんなエゴイスティックな思い込みが激しい嫉妬の引き金に。まず、相手に対して怒りを感じるだけのまっとうな理由があるかどうか、冷静になって考えてみましょう。
また、嫉妬を感じる相手から離れて、距離感を保つことも大事。あなたは、その人を“羨んで”いるかもしれませんが、もっとほかの価値観ではかってみたら、じつは大したことじゃないということに気づくかもしれません。
怒りその2:“突発性怒り爆発”
さっきまでニコニコしていたのに、些細なことがきっかけで急に怒り出してしまうタイプ、まさに“キレる”典型です。こうした突発的な怒りは、暴力行為に結びつくことがよくあるので要注意!
このタイプの人は遺伝的にそういう気質があることもありますが、暴力的な環境で育った人にもよく見られます。“自分の怒りを暴力で表現して、不満を解消する”ということを身につけてしまうのです。
まずは怒りと衝動的な暴力を切り離して考えるようにしましょう。気持ちや時間に余裕をもって毎日を過ごすようにし、小さなことを気にしない人たちとなるべく付き合うようにしましょう。
怒りその3:“習慣的な怒り”
逆説的なようですが、自ら好んで“怒っている”人も少なからずいます。こういう人たちは、プレッシャーやストレスを常に感じており、そこから他に対して怒りを向けているのです。
“怒っていること”がもはや習慣化してしまっている人は、まず、その怒りの原因が自分で変えられるものかどうか、よく考えてみましょう。自分ではどうしようもないこと(社会や政治といった大規模なこと)は、とりあえず怒りの対象から外しましょう。余計にストレスを感じて、心身を苛むばかりです。さらに、自分に対して直接的な影響(頭痛や吐き気といった不調など)が少ないものに対しても、思い煩わないように。
まずは、紙に自分の怒りとその原因を書き出して、冷静に分析してみましょう。そのうえで、怒りの原因をひとつひとつ、消してゆくあるいは、それから遠ざかるようにしてみることが有効です。