人間関係の鍵「想像力」 想像が限界な時のアプローチ法
仕事で忙しい彼、ママになって大変そうな女友達、不機嫌な上司。
相手の気持ちを理解するって、実際は難しいですよね。本人にならないと本当の意味で理解は出来ません。しかし、相手の気持ちを理解しようとする意欲と想像力が無ければ、人間関係は築けないもの。
年齢を重ねて経験を積めば、ある程度相手の気持ちが想像できるようになります。辛い経験をしても、同じような経験をした人の気持ちが分かるもの。一方で経験したことが無いことは、どうしても想像しにくいですよね。想像が限界な時の働きかけ方をご紹介します。
1、聞く
理解したい、理解しがたい、想像できない、聞いてもイマイチピンと来ないと思ったら、まずは自分の中で想像せず、相手に聞きましょう。分かったふりはしないで下さい。相手との距離を遠ざけるだけです。
2、聞き過ぎない
上記と真逆ですが、まず聞く、しかし聞き過ぎないこと。疲れている時にアレコレ聞かれても答える意欲を失ったり、全てを話したくないという人もいますよね。
・順序をたどって聞く(いきなり核心を突くより、外堀から聞いていく)
・相手の話の流れやペースに合わせて聞く(より本音を相手が話しやすくなります)
・相手の反応を見ながら聞く(言葉を濁すしたり、疲れているようならそれ以上聞かない)
3、型にはめない
大人になるとやりがちなのが、人や話題を型にはめたり、カテゴリー分けすること。予想を立てるのはいいのですが、「どうせこうだろう」「またあの話か」と決め付けて会話をするのはNG。相手もそれとなく気付くものですし、相手の本心まで会話が進みません。
4、理解できているのは2割と心得る
経験したことがない話に対する自分の理解度は、2割程度と思って話を進めてください。どんなに話を熱心に聞いても、経験しないと本当にわからないことはいっぱいあります。
5、似た状況下でも相手に聞く
特に彼が仕事で忙しい場合、あなたも仕事をしていれば「仕事が忙しい」意味はなんとなくわかります。けれど立場や状況や、人の性格によって、話は変わってきます。あなたが大丈夫なことでも彼には難しかったり、想像できない立場にいる可能性も高いもの。似たような状況でも、掘り下げて話を聞いた方が相手への理解度は高まります。
6、自分で言える範囲の感情コメントを伝える
分かったふりをして「大変だよね」と言っても、「何も分ってないくせに」と思われる可能性も高いもの。それよりは自分で言える範囲の反応をした方が、相手も心を開いてくれます。「私は経験したことが無いから分かってないことも多いけど」と前ふりをつけ、出来事の評価よりは感情をのべましょう
ライター:宮野茉莉子証券の営業を経て、現在フリーライター&子育て中。読書、写真、旅、お酒、哲学が好き。「哲学=アート。自由▽ オリジナリティー▽ 実験的に物事を考える。」がモットー。