それ、怒る必要ないかも? 簡単にできる子どもへのダメの減らし方

2015.03.16

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「子どもに怒らない日なんてない」というママも、少なくないのでは? 子どものためと思って言う一方で、怒ってばかりの自分が嫌になったり……ママの葛藤は尽きませんよね。
怒る回数が多いと悩むママは、実際は怒る必要ないことに怒っているのかも。簡単にできる「ダメ!」の減らし方をご紹介します。


子どもが「わざと」「悪意を持って」やることはない

物を投げたり、落書きしたり、叩いたり……大人がやれば、「何か悪意があってやったこと」と思ってしまいますよね。これ、子どもに対しても同じように思っていませんか?
 幼児期の子どもが、「わざと」「悪意から」やることはありません。子どもは以下のような理由からやっているのです。

1:興味や好奇心

子どもは好奇心の塊。1番多いのは、「こうしたらどうなるだろう?」という好奇心でしょう。

2:意志

子どもも自分なりに考えて、「自分はこうしてみたい」という意志を持っています。

3:うまく言葉で伝えられない

お喋りが上手になったように思えても、子どもにとって言語表現は難しいもの。自分の気持ちや状況説明をうまくできるようになるのは、まだまだ先です。口の代わりに手が出てしまうことも少なくありません。

4:生理的・発達的な問題

たとえばオネショも、その子の膀胱の成長や脳の発達によっては仕方ないことも多いもの。周りができてるから……と焦ることはありません。

5:経験不足の問題

単純にどうすれば良いのか分からない、失敗してしまった、ということばかりなのが子どもです。

6:他に本音が隠れている

3歳前後を過ぎてくると増えるのが、「ママが喜ぶと思ってやったけど失敗した」「つい寂しくてやってしまった」行動です。
まずはママが「子どもなりの理由がある」ことを知り、その都度上記のどの分類に当てはまるかな? と考えると、怒りも落ち着きます。

「やったこと」より「これから」に向けた声がけを

実践編として意識したいのが、「子どものやってしまったこと」よりも、「子どもがこれからすべき行動」に向けた声がけです。
たとえば「こんなことしちゃダメでしょう!」「何でこんなことしたの?」などは、子どもがした結果のみを責めています。ところがしたことをいくら責めたところで、上記の理由によるものなので、子どもは答えようがありません。さらにこの責められ方だと親の顔色をうかがったり、自分を責める子に育ちやすくなります。
それよりは「今日の夜は寝る前にトイレ行こうね」「痛いから叩くのは止めようね」など、今後子どもがとるべき行動を具体的に声かけしましょう。シンプルなので伝わりやすいですし、何より親自身がかける言葉が変わるので怒る必要がなくなります。
結果より、次に向けた言葉を選ぶ。それだけでママの気持ちも、子どもが受ける印象も変わりますよ。

2015.03.16

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記事を書いたのはこの人

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Written by 宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。 Facebook→https://www.facebook.com/miyano0928 blog→http://blog.livedoor.jp/miyano0928/