育児がつらくなるのは当然! “完璧な母であれ”というプレッシャーがママたちを悩ましている!!

2015.01.29

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本来自分の子どもと向き合う育児は母にとって、いろいろな苦労はあっても喜びや充実感が得られるかけがえのない体験のはず。でも実際には“孤育て”という言葉も生まれるほど、夫や家族、あるいはコミュニティから支援を得られず、ひとりでつらい思いを抱えながら子育てをしているケースも多いようです。そのストレスが子どもに向けられ、最悪の場合子どもを虐待してしまうということも……。庇護し、大切に守り育てるはずの子どもをストレスのはけ口にしてしまっては、母親だって深い自己嫌悪感を抱いてしまうでしょう。
そして育児をさらにつらくしているのが、“完璧な母であれ”という有形無形のプレッシャーだと思います。それははっきりと口にだし、強制されるようなことはないかもしれませんが、それでも真面目に一生懸命子育てをしようと思えば思うほど、そのプレッシャーを感じ、押しつぶされそうな気持になる人もいるのです。そしてそのプレッシャーは主に3つの方面から押し寄せてきます。


“子どもをハッピーにする子育てをしなきゃ”と頑張ってしまう自分自身の声

“母親になったんだからもっとしっかりしなきゃ”、初めてわが子を抱いて母となった人の大半がそんな思いを強くするはず。でも赤ちゃんのお世話、夜泣き対策、家事や仕事との両立、今まで経験したこともない難題が一気に降りかかってきて、途方に暮れることも……。それでも多くの人が、“みんなやっていることなんだし、何とか乗り切らなきゃ”と自分を奮い立たせようとします。自分が母親なのだから、他人に頼らず、まずは自分で……、そんな責任感がだんだんプレッシャーへと変化し、自分自身を苦しめる結果にもなっていきます。

“何といっても君が母親なんだから頑張ってよ、僕も(手伝える範囲で)協力するから”という態度の夫

「夫からプレッシャー??」と思う人もいるかもしれませんが、じつは見えない形で、でも確実に母となった妻に新たなるプレッシャーをかけている夫たちがいます。夫婦ふたりで授かった子どものはずなのに、いざ子どもが生まれると「やっぱり母親がメインで育てるものでしょ」という逃げの姿勢に入ります。「手伝うよ」ともっともらしい言葉もかけますが、でも本音はやっぱり“メインは君がやって、僕は仕事もあるしできる範囲でね”というところに……。そうなると妻のほうも、表面上は優しく理解のある言葉をかけてくれる夫に対し、全面的に頼るのは申し訳ないという気持ちになり、ますます全て自分でやらなきゃ、それも夫の望みや期待に応えられるような子育てをしなきゃ、とプレッシャーを感じるようになってきます。

ブログや雑誌で垣間見る、セレブママたちの“キラキラした子育て”に思わず敗北感

ネットやSNSがこれほど発達していない時代は、自分の周りだけ見ていればなんとなく“みんなこんな感じか”というくらいで済みました。でも今やブログなどで自分とは境遇のまったく違うセレブなママたちの日常が事細かに垣間見れるように……。
雑誌でも生まれつきの才能なのか、とくに育児能力の高いスーパーママたちが紹介されていたりすると、ついわが身と比べてしまうのが人間というもの。あまりの“キラキラした子育て”に、どうして自分は同じようにできないのだろうとプレッシャーを感じたり、さらには敗北感まで覚えてしまうことさえあります。
本来自分の性格やライフスタイルに合った育児を楽しめばいいはずなのに、あまりにも多くの他人の“うまく子育てしている姿”を知ってしまうためかえって心理的負担がかかっていることに気づきたいものです。

2015.01.29

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記事を書いたのはこの人

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Written by Waxy

南半球オーストラリアから世の動きを眺めています。 ガーデニング好きで、イチゴ栽培が特にお気に入り。