賢さ&思いやりを育てるために。子育てには◯×より「たくさんの△の言葉」を使おう

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宮野茉莉子

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2014.12.19.Fri

子どもについ繰り返してしまう言葉といえば、「ダメよ」「ちゃんとして」「いい子だね」。これらの言葉は大人にとっては都合の良い、「簡単・指示的な言葉」。しかし子どもにとっては、想像力や賢さを奪う言葉にもなりかねません。
人々のライフスタイルも多様化していく現代、本当に必要なのは賢さと思いやりではないでしょうか。そのためにも増やしていきたいのが、「たくさんの△」の言葉です。

◯、×言葉のデメリット

つい上から指示してしまう大人ですが、◯、×と断定する言葉にはデメリットが多いものです。

1.指示待ち人間になる

大人に先に「◯か×か」を提示されれば、子どもは自分で考えたり、自分の手足を使って経験しようとしなくなります。いつでも「親の指示待ち」状態になり、自分で考えることのできない人間に育ちます。「自分のことがわからない」という悩みも持ちやすいでしょう。

2.意欲が低下する

指示待ちは常に受け身ですから、物事への意欲や好奇心が徐々に低下していきます。

3.思考力が低下する

◯も×も、答えが一つしかありません。何をしてよく、何をしていいか決まっているので、それ以上考えなくてすむのですね。大人にとっては守ってくれれば楽ですが、それ以外の可能性を考える力が低下します。

たくさんの△言葉を考えるメリット3つ

では、「△言葉」にはどんなものがあるでしょうか。形だけ見ても、▷▽☆…と多様ですよね。「△」には、考えれば考えるだけの数の答えがあります。
たとえば「叩いちゃダメ!」と叱ったとしましょう。これでは「叩く=×(ダメ)」としか理解できません。代わりに「叩くと痛いよね」「悲しい気持ちになるよね」「ケガすることもあるよ」「◯◯くん(こども本人)が叩かれたらどんな気持ちになる?」などという問いかけをすると、「叩く=痛い(感覚)、悲しい(感情)、ケガする(アクシデント)、自分が叩かれることもある(対自分の問題)」などの情報がインプットできます。
いくつかの理由を知ることで「本当にしてはいけないことなのだ」とわかりますし、特に感覚や感情に訴えれば、身にしみて理解できます。また他のことに対しても、感覚・感情・アクシデント・対自分の問題……など、多様な視点から物事を考える訓練になります。

たくさんの「△」で「賢さ」と「思いやり」を育てよう

多様な視点で考えるということは、「賢さ」はもちろん、「思いやりの心」も育てます。特に感覚や感情面での言葉を増やすと、「他者の気持ちを考えよう」とするでしょう。また「いろいろな考え方をする人の存在」を知ることで、多様な価値観を受け入れる心の幅が広がります。
△の言葉は、言う親の方の頭もかなり使います。思い浮かばなければ、子どもと一緒に考えるよう投げかける言葉も効果的。親も一緒に成長できますから、ダメ! と言いそうになったら△の言葉を考えてみてくださいね。

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記事を書いたのはこの人

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宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。
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