愛情いっぱいかけているつもりが……子どもに悪影響を与えているケース4例

2014.12.26

  • Twitterでシェア
  • f Facebookでシェア
  • B!はてなブックマーク

親としてはできるかぎり子どもの成長に望ましい環境をつくってあげたいと思っているつもりでも、実際にはそれが逆効果で、悪影響にしかなっていないことがよくあります。育児に一生懸命すぎるときほど、そうしたことが見えにくくなっているのも事実。そこで見落としがちな子どもの悪影響を与えているケースについていくつかご紹介したいと思います。


ケース1:バックグラウンドミュージック代わりに、テレビをつけている

料理をするときなど子どもも静かにしてくれるのでテレビをBGM代わりにずっとつけっぱなしにしている家庭はけっこう多いようです。しかし幼児のうちから絶え間なくテレビがついている環境は子どもにとって刺激過多となり、認識能力にも問題が出てくることが指摘されています。ちなみにアメリカの調査では、

『8か月から8歳の子どものいる家庭では、1日あたり平均4時間テレビがBGM代わりにつけられている』

という結果が出ていました。起きている時間のうちのかなり多くを占めていることがうかがえますが、憂慮すべき数字だと言えます。子どもはもっと外で遊んだり、おもちゃを使って自由な発想で遊んだりすることがもっと必要です。テレビを制限なくつけっぱなしにする習慣はぜひ止めましょう。

ケース2:フルーツジュースを与えすぎてしまっている

お菓子には厳しく目を光らせていても、フルーツジュースなら……とよく子どもに与えてしまう人も多いのですが、フルーツジュースにもかなりの糖分が含まれていることに注意しましょう。またフルーツジュースでお腹が満たされてしまうと、栄養価の高い食事をとりたいという食欲を奪ってしまうという影響も見逃せません。子どもの飲み物は、お水や牛乳をメインとするようにしましょう。

ケース3:“お手伝い”をあまりさせない

“まだ小さいし、手がかかるから”と考えて、親がなんでも先回りしてやってしまいお手伝いをあまりさせないというのも、実は子どものためにもよくありません。親がなんでも世話してくれるのを当然として育つと、他人への依存心が強くなり、自立心が育まれません。
小さい子どもは何でも大人の真似をするのが大好き、その時期にぜひ積極的にお手伝いをたくさんさせ、“家族や自分のためにすべきこと”をきちんと身につけられるようにしてあげましょう。最初はもちろんうまくいかないし、失敗も多いでしょう。でもそれが何よりの学習経験となるので、暖かく見守ってあげてください。

ケース4:スマホやタブレットで遊ばせすぎる

今やスマホやタブレットを玩具代わりとして、子どもたちに遊ばせるのは当たり前すぎることなのでしょう。駅で、レストランで、小さなスクリーンに釘付けとなっている子どもを見ることは決して珍しくありません。もちろん便利だし、知育ゲームなど教育的内容なものもあるのですが、親として気をつけたいのは制限時間を決めて守らせることです。たくさん遊ばせすぎると、過剰な刺激による集中力の低下、対人関係スキルの欠如、視力への悪影響など深刻な問題も出てきます。大人でさえ病みつきになって中毒になりやすいのに、自制心をコントロールできない子どもならなおさらです。ですから、遊ぶ時間を決めてしっかり守らせる、そうした習慣を小さいうちから身につけさせることが肝心といえます。

参考記事(海外サイト):7 ways you may be ruining your child

2014.12.26

  • Twitterでシェア
  • f Facebookでシェア
  • B!はてなブックマーク

記事を書いたのはこの人

Avatar photo

Written by Waxy

南半球オーストラリアから世の動きを眺めています。 ガーデニング好きで、イチゴ栽培が特にお気に入り。