アレコレ心配する必要はなかったのかもしれない ~自然卒乳体験談~

2014.06.19

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3歳6か月の息子が、先日自然卒乳しました。それまで1日3~4回は飲みにくるほどの、おっぱい大好き。実は2歳半で一度大泣きの中断乳しているのですが、再開してからのアッサリ自然卒乳です。
断乳・卒乳に関しては、日本では「1歳前後で」ブーム。「母乳の成分が薄くなるから」「離乳食食べないから」「やめられなくなるから」と周りからも言われ、ママもアレコレ悩み尽くしますよね。一方でユニセフの調査によれば、世界平均の卒乳時期は4.2歳。
ほかの育児内容と同じく、卒乳も「そこまで心配する必要はない」のかもしれません。


「おっぱいに赤ちゃんがいるから飲めない」

筆者も最初は平均通りがいいだろうと、1歳前後で断乳の予定でした。ところが母乳の出過ぎ&詰まりやすい体質。「ここで断乳したら大変なことになる……」と感じ、断乳の決意をしたのが2歳半。
当時は1日5~6回は飲んでいたので、徐々に減らすも大泣きの中の断乳。夜も眠れず、やはり助産師さんのマッサージなしでは乗り越えられない断乳でした。ところが1か月後、子どもが感染症にかかりやむなく再開。それからも昼寝や夜だけでなく、甘えたいときに飲んでいました。
そして今月、筆者が感染症にかかり「薬を飲むからもうおっぱいは飲めない」と伝えたところ、アッサリ卒乳。ついこちらから「大丈夫なの?」と聞いたところ、「おっぱいに男の赤ちゃんが住んでいる。その子が飲むから飲めない」との返事。真偽はいかに……ですが、驚くほどアッサリな自然卒乳を迎えました。

卒乳は子どもの心とママの体がラク

断乳・卒乳に関しては、上記以外にも「虫歯になる」「甘えん坊になる」「自立できない」など……言われていますよね。断乳も卒乳もして思うのは、「止め時は赤ちゃんが知っている」ということ。卒乳だと、子どもの心とママの体がラクでした。
ちなみに筆者の子も少食で当初は心配しましたが、今は食べるのが大好き。虫歯になることもなく、何でも自分でやりたがります。とても甘えん坊ですが、「十分に依存した後でしっかりと自立する」と児童精神科医の佐々木正美先生が仰っていたので、まだまだ甘える時期かな~という目で見ています。
その時々に心配だったことも、少し時間が経てば、子どもは自分の必要な物を手にしていきました。「もう少し子どもを信じてよかったかな」と思いました。

あまりにアッサリ……ママは思春期の練習にもなる

「断乳・卒乳は子離れの第一歩」と言いますが、卒乳と断乳の違いで感じたのが、あまりにもアッサリで驚いたこと。「えっ? 別におっぱいいらないけど。そんなに飲んでたっけ?」というような表情で、あっけらかんとしているのです。
ここで筆者は思春期を想像しました。今は毎日抱っこしたり手を繋いだりしているのに、きっと「えっ? そんなことしてたっけ? やめてよ~覚えてないよ」と言わんばかりに、思春期にはしなくなるのでしょう……。卒乳は思春期に向けて、ママの子離れの練習にもなるかもしれません。

2014.06.19

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記事を書いたのはこの人

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Written by 宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。 Facebook→https://www.facebook.com/miyano0928 blog→http://blog.livedoor.jp/miyano0928/