理想は1つじゃない――子育て中の女性の「働き方の理想」を考える

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宮野茉莉子

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2014.02.05.Wed

先日友人たちと“子育て中の働き方の理想”の話になりました。ある1人の友人は、「理想は正社員以外ありえない」と断言。話を聞けば自分だけでなく、「誰もの理想」と言うのです。
実際は出産を機に退職したあと、パートや派遣社員をされる方が多いですよね。一方で2013年の労働力調査にて、育児や介護、就職氷河期などの理由で「正社員になりたくてもなれない」方が、全非正規労働者の2割弱を占めているとも判明。
正社員を希望する人は多いと思う一方で、「誰もの理想」と言い切るにはリスクが大きいとも思います。これを機に、「子育て中の女性の働き方の理想」についてじっくり考えました。

子育て中こそ給与や雇用の安定性が欲しい

彼女は「子育て中こそ職業の安定性が大事」と言います。自分だけならまだしも、子どもの生活や教育費がかかっている。正社員を求める理由は安定した給与もありますし、何より“雇用の安定性”が大きいのですね。
ちなみに「夫が稼げばいい」という意見もありますが、アベノミクスとはいえ、不況下の日本。夫の稼ぎだけでは正直苦しい家庭が多いのも現状。父親を若くしてガンで亡くした経験がある筆者も、そうだとは言い切れません。
女性も、雇用の安定性を重視する時代にきているのです。

子育てが一段楽したら仕事をバリバリしたい

また、「同じ仕事をするなら職業の専門性を高めたい」とも彼女は言っていました。子育てが一段楽したら、また前みたいにバリバリ働きたい―― 同じ考えの女性も、多いのでは?
安定性、専門性……人によって理由は違えど、子育て中でも正社員が理想な人は多い現代。政府は時間や職種や勤務地を限定する「限定正社員」制度も推進していく予定ですよね(まだ契約ルールが不明確な部分も多く、今後の政策に期待がかかっていますが)。

専業主婦、パート、起業、フリーランス…何でも選べる現代

ただ筆者が気になったのは、「誰もの理想」と決めてしまうリスクです。筆者の周りでは少なくとも、正社員以外で4タイプの理想が出ています。

・「自分が共働き家庭で小さいときに寂しい思いをしたから、子育てに専念したい」
・「パートや派遣社員希望。1つに集中できないタイプだから、子育てと仕事、両方適度にやりたい」
・「気付いたら子育て中の趣味が仕事になって起業していた」
・「好きな仕事にこだわりたいからフリーランス」

実際にもっと多くの理想があるでしょう。
理想は1つでも、全員でなく、1人1人のものです。学生時代はみな大体似たようなライフスタイルでも、特にアラサー以降は別々の行き方を歩みます。年齢を重ねるほど、この傾向は顕著になるでしょう。
自分の理想を考えるとともに、周囲の十人十色の理想も認めていく癖を付けたいな、と思いました。

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宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。
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