赤ちゃんと自分の為に!妊娠中、知っておきたい栄養と食事
妊娠が発覚し、幸せの絶頂で訪れるのが初期のつわり、そしてつわりが終わって食欲が増してくる中期~後期。妊婦になったと同時に見直して欲しいのが食生活です。妊娠とは自分の体に二人分の命が授かっていることになります。
初めての妊娠だと尚更不安なことばかりですよね。妊娠中は自分の食生活を見直す期間でもあります。今回はそんな妊婦さんのための食生活と栄養についてお伝えします。
妊娠が発覚したら…
妊娠初期では『つわり』を経験する妊婦さんがほとんどです。吐きつわり、食べつわりはひとそれぞれです。妊娠が発覚したと同時に禁止となるのが、カフェイン・アルコール、そしてなるべくならお刺身など生ものや刺激物も避けましょう。
この時期では何が駄目、何が良いを考えずに食べたい、もしくは食べられるものを食べていきましょう。つわりで脱水症状にならぬようにこまめな水分補給も必要となってきます。また、つわりは空腹時ほど、吐き気を感じやすいため食べたいときに少しづつ食べ物を口にするのも良いです。
妊娠初期に取り入れたいのが菜の花やほうれん草、枝豆、ブロッコリー等に多く含まれる『葉酸(一日0.4mg)』。葉酸には胎児が正常に発育するために重要なビタミンであり胎児の先天異常のリスクを減らすことも分かっています。最近では葉酸のサプリメントや手軽に採れるアメやクッキーなども発売されています。
つわりが落ち着く妊娠中期
安定期を過ぎたころから、つわりが落ち付き食欲が増してきます。徐々にお腹の赤ちゃんのためにも栄養についてしっかり考えていきましょう。
この時期からは牛乳や干しえび、チーズなどに多く含まれる『カルシウム(一日600mg)』、そして小松菜やアサリなどに多く含まれる『鉄分(一日19.5mg)』を採るように心がけましょう。特にカルシウムは歯や骨など妊婦にとって大きな影響があるため摂取に努めましょう。 お腹も出てきて身体が疲れやすくなったり、貧血になるのを予防してくれるのが鉄分です。ただ、妊婦になると味覚が変わったり食欲が湧くときの差が激しく食事に偏りが出てしまう場合は、医師と相談のもと、サプリメント等で補うのも良いでしょう。
中期からは赤ちゃんに栄養をあげなくてはいけないため、バランスの良い食事が必要となってきますが『バランスよく食べましょうとされるバランスってどの程度なの?』というかたは、一日30品目を目標にすると色々な種類の野菜や果物がとれていい目安になります。
お腹が一気に大きくなる妊娠後期
後期になると、今までよりも食欲が増し何でも美味しいと食べられるようになります。とても良いことですが急激な体重増加や塩分の取りすぎによって妊娠中毒症になってしまうのも珍しくはありません。急激な体重増加は難産を招く原因にもなるので、妊娠後期では自身での体重管理のもとの食事が大切になってきます。
引き続き一日30品目を心がけ、うす味を徹底しましょう。塩分は一日8g未満とし、加工食品などは控えめに。妊娠後期に塩分を取りすぎると妊娠中毒症の危険性や足がパンパンにむくみやすくなったりします。うす味が苦手なかたは酢やレモン、香辛料を活用するとうす味でも美味しくなります。
またお腹が急激に大きくなるにつれ、便秘がちになりやすいので、ゴボウ、カボチャやサツマイモなどのイモ類に多く含まれる食物繊維のある食材を積極的に採りましょう。また食物繊維が豊富な食材は食べ応えがあり、お腹がいっぱいになりやすいので、食欲が増し続ける妊娠後期には進んで取り入れたい食材でもあります。
妊娠中は『赤ちゃんのためにモリモリ食べる』ことよりも『栄養バランス』を優先させてください。そして、普段見直すことの少ない食生活をこうして見直せるのは妊婦だからこそ味わえる特権です。妊娠中に体重管理や栄養バランスを考えることを決してストレスと思わずマタニティーライフの楽しみの一つとして食を楽しみましょう。