正しく使用できていますか?子どもを守る為のチャイルドシートの重要性

2012.08.16

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子どもを持つと買い物や用事を済ますのも一苦労。そんな時車があればちょっとしたお出掛けも楽でスムーズに済ますことができますよね。しかし、そんな頼もしい存在の車でもちょっと憂鬱に感じているママも多い、チャイルドシート。
子どもの乗せ降ろしはもちろん、取り付け方もちょっと厄介なものが多いのではないでしょうか?
しかし、これらの憂鬱をそのままにしていると、重大な事故に繋がったり、思いがけない危険に子どもが晒されることになります。

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データで見る現代のチャイルドシート事情

自動車用安全システムメーカーのタカタが全国の20~40代の男女1000人に6歳未満の子どもを自動車に乗せる際、チャイルドシートを使用するか尋ねたところ、74%が「必ず使用する」と答えた。一方「時々使用しない」は18%で「あまり使用しない」を含めると26%を占めた。
使用しない理由(複数回答)は「子どもが嫌がるから」が64%と最も多く、「手間がかかるから」が31%、「移動距離が短く事故にあわないと思うから」が25%とこれに続いた。
座席に取り付ける際に不満を感じるか、には「毎回感じている」が26%、「たまに感じている」が47%だった。不満の原因には「時間がかかる」「取り付け方が複雑」「正しい取り付けができているか分からない」が上位に並んだ。
正しく取り付けられているかを確認する方法は「知らない」が73%で、母親に限ると83%。3人に1人以上は「もっと簡単に取り付けできるように改善することで誤った装着が減る」と答えた。使用している人が大多数だが、子どもがぐずったり、ちょっとそこまでの移動の際にはチャイルドシートを使用しなかったり、乗せても正しく使用できていなかったりしている場面が目に浮かんでくる。

こんなにある!チャイルドシートを使用しないことにより生じる危険

警視庁のデータによると、6歳未満の致死率をチャイルドシートの使用有無別に比べると、使用していない幼児は使用している幼児に比べ約4.1倍になっているそう。具体的に使用しないとどんな危険があるのでしょうか?

① 抱っこの危険

乳児期に多い乗車スタイルで、チャイルドシートを車に装着していながら抱っこして乗車するケースもよく見られます。車に何らかの衝撃が加わった時にこの状態だと、天井への激突、車外への飛び出し、前席シートやダッシュボード、フロントガラスへの激突等の危険が考えられます。

② 座席にそのまま着座の危険

幼児期に多い乗車スタイルで、座席の上に立ち上がったり、シート間を動き回っている場合もあります。後部座席では体が投げ出されたり、前席シートに激突、前席では展開したエアバックに跳ね飛ばされる危険もあります。

③ 大人のシートベルト装着の危険

幼児期、学童期に多い乗車スタイル。大人の体格にあわせたシートベルトは子どもにはそれ自体が凶器になる可能性があります。きちんと拘束されていないので衝突の衝撃でシートベルトからすり抜け、頭から上方向に飛び出し天井に激突したり、腰からずり下がって足先から滑り込み、首吊り状態になったりする危険も。

取り付けミスを防ぐ!シートベルトを使わない新チャイルドシート

2006年国土交通省はチャイルドシートの取り付けミスを防ぐ為決定打となる「ISOFIX」の普及を目的として、今後製造する9人乗り以下の乗用車にはISOFIXチャイルドシートが取り付けできる装備を義務付けました。
「ISOFIX」とは装備されている取り付け金具(ISOバー)を用いたISO(国際標準)規格で定められた固定方式のこと。この金具は座面シート奥に設置されており、ISOFIXチャイルドシートのコネクター部分を差し込めば取り付けできる仕組み。これなら「ちゃんと取り付けられているか不安…」という心配もなくなりそうですよね。
子どもの命に関わる重要な問題。取り返しのつかないことになる前に、チャイルドシートの環境を見直し、整備する必要があるようです。

2012.08.16

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Written by Googirl編集部

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