「できない自分」を責めるのは、ほんとうに正解?

2014.09.05

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仕事がうまくいかない、オフィスで感じよく振る舞えない、彼とケンカしてしまった……「できない自分」に出会うと、自分を責めてしまうことありませんか?
「どうせ私なんて」と自分を責めている最中は、それが“正解”に思えます。はたして、本当に正解でしょうか。


責めてもデメリットしか残らない

自分を責めることにあまり疑問を感じず、トコトン責め立ては落ち込む……。一見、「自分を責める=謙虚である、きちんと原因をわきまえている」ように思えますよね。しかし自分1人で自分を責める場合、「冷静に原因を突き止めている」というより、「過剰に責め過ぎている」場合がほとんど。
もちろん、誰にでも“できないこと・間違ったこと”はあります。ただそれを責めても、デメリットしかありません。
過剰に自分を責めて鬱っぽくなるかor悲劇のヒロインとなるかor他人に当たるか……のどれかでしょう。責めれば責めるほど、視野も狭くなり、思考力も低下します。1番大切な“本当の原因&今後どうすべきか”を考えるまでの、思考力も持てないのです。

まず「責めない!」がスタート

できない自分に出会ったら、まずは「責めない」ことです。先ほど確認したように、責めれば責め過ぎ、思考も偏ります。責めてもデメリットしかでてきませんから、責めたくなっても止めましょう。どうしても自分を責めたいなら、1番最後にしましょう。

2つの観察で問題は解決する

責める代わりに、冷静にその場の状況を観察することが大切。自分を責めると1番でいないのが「相手の立場に立って考える」ことですが、これが問題の解決の鍵となります。相手の立場になり、何が問題だったのか考えてみましょう。
また、「自分の間違いや不得意分野」を受け止めることも大切。間違いは言い訳せず、受け止めること。「できると思っていたのに苦手だった」ことも、数多くあります。ここを正確に見極めましょう。
この2つを冷静に見極めれば、問題の大半は解決します。

責める代わりに受け止めない

自分を責めることには、実はもう1つ大きな欠点があります。自分を責める代わりに、「自分の間違いや短所を受け止めない」というデメリットがあるのです。
たしかに自分を責めているのですが、問題を嘆くよりは「自分はダメだ」と大雑把に捉え、本当の問題を受け止めません。また「世の中は不公平だ」と、責任転嫁に移行してしまう人も多いのです。
責めるのを止めて冷静に受け止めれば、責め過ぎて落ち込む必要もなく、次回以降気をつけることもできて一石二鳥。できない自分を責めないで、向き合ってみてくださいね。

2014.09.05

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記事を書いたのはこの人

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Written by 宮野茉莉子

84年生まれの哲学ライター。東京女子大学哲学科卒業。野村證券を退職後、2011年よりライターへ。主に生き方や働き方について、哲学を交えた本質を探る記事を執筆。他、子育て、夫婦、FPとしてマネーなど、6媒体で執筆中。愛雑誌は『PRESIDENT』。現在一男児子育て中。 Facebook→https://www.facebook.com/miyano0928 blog→http://blog.livedoor.jp/miyano0928/