「イケメンWeb男子カタログ」 Vol.9

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Googirl編集部

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2011.08.26.Fri

第9回目のゲストはkazuさん(33)。吉祥寺、お台場のthe SOHOを拠点に活動している、フリーのWebデザイナー。すらりとした長身かつお洒落ヒゲの似合う、大人イケメンWeb男子の熱い仕事論に密着してきました(昼間からお酒を飲み交わしつつ)。このとき「お酒は聖水」と宣っていた自称・アル中デザイナー、ということも追記しておきます。

Webと出会ったきっかけは?

(kazuさん 以下kz)「インターネットをするようになったのは21歳くらいの頃ですね。ちょうどウルティマオンラインというネットゲームが出た時期です。ネットゲームにかなり熱中してました。そのテレ放題に日記を書くサービスがあって、それを自分で作ってました。当時ASPとかを探すことをしていなかったので、自分で作らなくてはいけなくて。ただすべて静的ページでした(笑)」

日記を作るために必要なHtmlの勉強は独学でやったというkazuさん。高校卒業後は書店に就職し接客をしていた。書店に5年勤めた後は、ゲームセンターへ転職し3年ほどまた接客業に従事。それらの期間、制作の勉強をして自分でもWebを作っていたという。そして転機が訪れる。「そろそろ自分で色々とできるようになってきた」と手応えを感じ始めたときに、Web制作会社への転職を決意。

(kz)「代表とか新入りの僕を含めて3人という会社でした。何でそこの会社に決めたかというと、雰囲気が良かったから。社長が江ノ島の人で、何ていうんでしょう、ラフな人で(笑)。設立して2年くらいの会社でしたね。小さい会社だから全員が数案件それぞれ最初から最後まで担当してると思いきや、やることは分担してました。僕は主にコーディング、ワードプレス(以下、WP)担当で。WPを勉強して構築できるようになったのは、独自のブログを作りたいという依頼が来たことがきっかけでした。WPはMT(ムーバブルタイプ)と違って無料だし、カスタマイズもしやすいし面白いなって感じてました」

制作会社に勤めてたのは2年ほどですよね? 元々人数の少ない会社で、貴重な存在だったと思います。そこから「辞めてフリーランスになります」なんて話をしたら止められるんじゃないですか?

(kz)「まぁ…(笑)。当時経営が悪くなって、合併することになったんです。合併すると面倒なので、別の会社に入ろうと就職活動を始めてました。でも急に面倒くさくなって、就活はストップ。そのときまでフリーランスになる気はまったくありませんでしたが、もういいやってなって、たまたまフリーランスに(笑)」

悩む暇があれば行動に移す派。kazuさんはかなり行動派である。

(kz)「考える時間って無駄だと思ってて。だったら動いた方が断然イイ。余談ですが、高校も家が近いからという理由で、徒歩3分で行ける場所に素早く決めました(笑)」

偶然フリーランスになって、ぶち当たった壁ってありますか?

(kz)「2万しか収入がない月がありました。どうやって暮らしてたのか、覚えてないです。何となく生きてました。ヒモっぽくなってたかな…。そんな状態がどう変わったかなのですが、たまたまtwitterを見てたんです。そうしたらthe SOHOに入ると、ある人がつぶやいてたんです。それまで全然絡みのない人だったんですけど『今度遊びに行きます』ってリプライしてみたんです。それがきっかけで、SOHO内に入る企業とかのWebサイトを作る仕事を頂けることになりました。
『the SOHO』『TABLOID』というシェアオフィスのサイトを作ることになったのも、このSOHOがきっかけでした。そういう意味でthe SOHOは僕にとって、かなり思い入れのある場所なんです。始まりがココにあると思っているので。そもそもSOHOで仕事をするきっかけになった、そのつぶやきなんですが、その人自身を何故フォローしてたのかも覚えてません(笑)。その人とお互いに『何でだろうね』とか言い合ってました。ただ、あのつぶやきを見ていなければ、今ここにはいなかった」

今のkazuさんがこうして活躍しているきっかけとなったtwitter、またFacebookなどのSNSはどんな使い方をしていますか?

(kz)「twitterは完全に遊びとか仲の良い人との交流に使う用です。今は仕事どうこうとかは考えてません。Facebookは仕事でチームを組むときにグループ機能を使ったり、イベントをするときにイベント機能を使ったりしてます。仕事でFacebookメッセージはよく使ってます。コミュニケーションが素早くできるんですよね。『お世話になります…』とかの文章は書かずに、用件だけでやり取りしてます。書かなくても分かりますよね、そんなこと(笑)」

どういう仕事をすることを目指していますか?

(kz)「キレイなコーディングをしようと思ってやっています。キレイにやると管理が楽なんです。自分が後で見ても楽。リピートされることは結構あります。コツ…何でしょうね。僕はレスポンスがとにかく速いんですよね。それには自信がある。余裕があれば2日前に完成していて、1日置いて見直しをしてOKだったら出します。作り終わった日に確認すると、ミスを発見できない頭になってるので。あと、当然ですけど受けた仕事はちゃんとやります。デザインが気に入ってもらえてるというのもあると思いますが、速さというのも重要視されているかも」

スピードと正確さ重視の仕事がモットー。

(kz)「僕、合う人と合わない人との差が激しいんです。いかにも代理店みたいな人とは合わない(笑)。合う人はこの人に合わせたいなって思える人とか、話が合う人ですね。代理店みたいに、クライアントのことしか考えてなくて、その先にあるユーザのことを考えていない感じのパターンはつまらないです。ユーザのことを思ったものを、クライアントと真剣に話し合いながら作っていきたい主義なんです」

クライアントとしっかり話すこと。kazuさんはその重要性を強く意識しながら働いている。クライアントとの向き合い方は過去に8年近くやってきた、全く別業種での接客・コミュニケーションと密かにリンクしているのかも知れない。コミュニケーションの基本は、相手の話をしっかり聞くこと。そして賛同してから意見を言うこと。

(kz)「お客さんとコミュニケーションを密に取ります。ちゃんと話すことってすごく大事。あと僕はすぐ『飲みにいきましょう』と誘うんです。お酒ありきですね! 慣れてくるとお客さんと昼から飲むこともありますよ」

これからフリーランスを目指す人たちにアドバイスを下さい!

(kz)「お酒に強くなれって感じですね。飲みの場で仲良くなれば、次の日に必ず連絡が来ます。飲みの席って気持ちとかが緩んでいるので、その人の考えがポロッと出る絶好の機会なんです。後日、そこで聞いたその人の考え方を含めて提案すると採用されることは多いです(笑)。あとは行動力ですね。呼ばれたらすぐに行くこと。人がいる場にはとにかく顔を出しておくこと。また名刺がなくても自分を説明できる力が欲しい。昔ですか? 昔の僕は『WPできます!』とか、つまらないことを言ってたと思います。今だったら『アル中Webデザイナーです!』って説明しますね(笑)」

フリーランスな生き方を選択して、不安になることはないですか?

(kz)「ないです。会社に所属していても、会社がつぶれたらどうしようもないですし。逆にフリーの方が安定してると思います。フリーだと自分が頑張ればイイだけ。超がんばればそれなりの収入が来るので。不安を感じるときは、大雨の日に冷蔵庫にビールが入っていないときです」

フリーランスの良さとは?

(kz)「いつでもお酒が飲めること(真剣な眼差し)。自分がやりたい仕事を選択して引き受けることができるのは大きいです。会社にいるとそうはいかないですからね。やりたくない仕事もしなくちゃいけない。気の進まない仕事まで何でも引き受けているフリーの人を見てて、何のためにフリーになっているのか分からないなと思うことがあります。もちろんフリーになり立ての頃は時間もあったので何の仕事でも受けていましたが、今はそうではないです。面倒な仕事が来るとフリーランスの知人にシェアして、別の仕事を進めたり(笑)。フリーだからこそ、やりたい仕事をしてます」

1年後、どうしてますか?

(kz)「制作からは半分くらい手を引いてると思います。Webサービスを1つ作りたくて。制作は下に優秀な人たちがどんどん出てきているので、そっちへ回してきたいです。今は資金をどう調達するか、メンバーをどうするかなど考えてます。女性系のサービスがイイですね。女性たちの中での物事の広がり方はハンパないですね。クチコミとかもスゴい。『見て、見て』という人の割合は男性より女性の方が多いんでしょうね」

(池田園子 以下S)Webサービス立ち上げ! そのときは会社作っちゃいます? またサービスを作るとなるとエンジニアが必須ですが、イイ人材は見つかっていますか?

(kz)「はい、作ります! その方が動きやすいなって思うので。なるべく早く取りかかりたいので、もう動き始めてはいます。エンジニアは探し中です(笑)。そもそも優秀なエンジニアって足りないですね。日本の優秀なエンジニアは海外に出て行っちゃうし。言われたことをやるだけのエンジニアはたくさんいたとしても、自分で新しいものを作り出せるエンジニアは少ない。国が起業しやすい環境を作れば違ってくると思います。独立する若い人を潰しにかかるのが今の日本。大企業がすべてを牛耳ってるので。海外はそれとは違って若い人を応援する風土なんですよね。そもそもそこが違う」

(S)では3年後、5年後なんかも想像がつきますか?

(kz)「いや、分かんないです。3年後とか5年後とか、結構先のことをイメージするとつまんないと思ってます。その時々で思い付いたことをやって、次々と進んでいくのがイイ。面白いことはどんどん入ってくるので。描いた将来のイメージに縛られて決められた道を進んでいくのは楽しくないですね」

読んでいる本、勉強になる本を教えて下さい!

Typographic Systems
『VIVID!』 Webを始めたばかりの頃、参考になった本
プロとして恥ずかしくないスタイルシートの大原則

よく聴く音楽は?

朝・お昼頃:jazz、クラブハウスなど
夕方頃:ロック、パンク、エモなど
コーディングで集中したいとき:ゲームミュージック(FF4.5.6)、好きなアーティストの曲など
寝る前:Vimeoでリラックス音楽&動画
お腹が減っている夜中:食べ物動画(パンツマンとか)
その他色々なジャンルを聴くそう。外タレバンド、クラブミュージック、クラッシックもたまに、J-pop、ゲームミュージックなど。

ストレスを感じることはありますか?

(kz)「フリーになってからはあまりないです。会社員だった頃は通勤でストレスが溜まってました(笑)。今は仕事をしていてストレスが溜まることは稀にありますが、そんなときはお酒を飲んで音楽聴きながら仕事をします。でも結局イライラしてきて、その後もういいや…ってなって吉祥寺へ本格的に飲みに行く(笑)。テンションが下がるから飲み始めるんですが、その後テンションが上がり過ぎて飲みに行くという感じですね(笑)。夜中の12時に取引先から電話があって『大丈夫なんですか?』って訊かれて『大丈夫じゃないです』と答えた経験がありますね。その後ちゃんと帰って期限内に納品したんですけどね。そこはちゃんと」

Web男子たちに関して思うことを

(kz)「結構Web男子って真面目な人が多いと思うんですよ。普通にし過ぎ、というか。もっと遊んだ方がイイ! そして世間を広げていって。基本的にWebの人は、同じWeb業界だけで固まってるパターンが多いんですけど、それじゃ駄目。Webも衰退していくので、かかりっきりは良くない。色んな業種の人と話して関わって周囲の世界を広げることから始めていけばイイんじゃないかな」

kazu
78年生まれ。フリーランスのWebデザイナー。ブログ「DN*BLOG

取材/文・写真 sonoko0511 取材協力/ the SOHO(http://www.the-soho.com/)

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