「イケメンWeb男子カタログVol.33」 halcanaさん

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Googirl編集部

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2012.02.17.Fri

–イケメンWeb男子とは
一分一秒を争うスピート感溢れるWeb業界で働く若手男子のこと。

第33回目のゲストはhalcanaさん(25)。平日は会社でWeb担当として働く傍ら、休日はイラストレーターとして驚くほど幻想的な絵を描くクリエーター。なんと著者へ過去にリリースしたイラスト集をプレゼントして下さいました!ありがとうございます!
冷静でクールながらも、実は照れ屋さんで、写真に撮られることが苦手なイケメンWeb男子に、新宿でお話を聞いてきました。


今どんな仕事をしていますか?

halcanaさん(以下、H)「生活支援サービスを扱っている会社に勤めて2年半になります。保育園とか老人ホームもやっていたりと、純粋なサービス業です。僕が担当しているのは、自社で行っている各事業のWebサイト(自社サイト)運営です。ディレクション、コーディングからSEM管理までWebに関することは、デザイン以外は大体やっています。
メンバーはプログラマーとデザイナーと僕の3人。2人が専門的な仕事なので、僕はそれ以外を担当しています。コーダー募集中です(笑)。コーダーが入ってくれると、僕はディレクションと広告管理に専念できるかなと」


1日の仕事スケジュールの例を教えて下さい

8:30 出社
8:50 始業、朝礼など
9:00 メールチェック、広告効果測定、集計作業など
13:00 他事業部と打ち合わせ、企画
16:00 自分の作業に着手
18:00 定時
19:00 残業など
20:00 帰宅


前職は何でしたか?

(H)「制作会社に1年勤めていました。専門学校がCGデザイン学科の中のWeb系で、動画、紙、Webを勉強していたのがきっかけです。僕はまるっきり就職活動をしていなかったのですが、講師から東京にWeb制作会社があるんだけどどうかと聞かれて、当時住んでいた奈良から東京へ面接に。そこでたまたま採用されることになったので、1月からインターンとして働いていました。3月までインターンをした後、学校の単位が足りないと言われて急遽帰省しました(笑)。そんなこともありましたが、4月から正社員として制作系の実務をスタートさせ、デザインから何から幅広く経験させてもらいました」


仕事をするにあたり、心がけていることは?

(H)「基本スタンスとして、“できるだけ働きたくない”という気持ちがあります(笑)。周囲にはWebの未来を本気で信じている感じの人が多いですが、本来Webは道具に過ぎなくて、絵画で言えば、Webはイーゼルや額縁みたいなものです。額縁をいくら飾ったって仕方ない。シンプルでいいんです。最小限で。それと、僕はひねくれてるので、まず真っ先に自分を疑うことにしています。そもそも自分が正しいかどうかというと、決して自分は正しくないんですね。
2月に25歳になるのですが、まだたった25年の経験しかないわけですよ。正しいはずがないんですよね。自己肯定すると満足するだけで、終わりだと思っています。『これじゃなくて!』という気持ちを常に持っておきたい。あとは、自分にはこだわりがあります、というwebの人が多いんですが、自分の仕事を例に挙げると、お客さんはエンドユーザーと事業部の2つ。売る側と買う側両方がターゲットなので、変にこだわりを持ってしまうと回せなくなります。ものつくりをするときも、一貫したこだわりは良い影響も多いですが、逆に柔軟性がなくなってしまいます。僕は何でも屋でありたいから、“できるだけこだわりを持たない”というのがこだわりなんでしょうか」

どんな子ども時代を送っていましたか?

(H)「小3から宗田理さんの書くような小説を読みまくっていました。小5、6あたりで姉の影響でエヴァンゲリオンとガンダムを見て、アニメやゲームにハマるようになりました。そのエピソードは、今の個人的な制作の原点だったと思います。
それから中学生くらいまで、何人かで集まって絵を描くようになりました。ただ、あるとき気付いたんです。自分は絵が描けないなと。だから小説を書こうと決めて、文章を書くようになりました。ずっと書いていたのですが、高校では恥ずかしくて作品を皆に見せたくなくて。受賞するはずのない賞へこっそり応募してみたんです。もちろん結果は出なかったです。それでも身近な人たちには秘密にしつつも、誰かには見てもらいたかったので、となるとインターネットを使うしかないなと。高校からHPを作っていました。HTMLをベタ打ちし、デザインも覚えて、創作小説サイトを作りました。家のPCになぜかPhotoshopが入っていたので素材も作っていました」


インターネットを使い始めたのはいつ頃?

(H)「ダイヤルアップの95とか、覚えていますね。小学生くらいかな。父が新しいもの好きだったんです。Yahoo!とかgooとか使って、ゲームの攻略法を調べていました。まさにネットサーフィンという感じで、調べたいものがあるときに使うくらいです。あの頃は、ネットで何ができるかが分からない時期でした」


自分の生き方を××主義というとしたら、何主義?

(H)「刹那主義。極端に言うと、今が楽しければ良いというような。3年後とか考えないです。3年前の自分は、まさかここで取材を受けているなんて思わなかったはずだし(笑)。考えてみても、何が起こるか分かりませんから」


そもそもこの2年くらいで、どうしてまたイラストを再スタートしたのですか?

(H)「専門学校へ進もうと決めたところから、すべてが始まっていたと思うので、その頃のエピソードからお話しますね。単純に受験勉強をしたくなかったんです。高校では外国語科だったのに英語が苦手で(笑)。そもそも高校時代から勉強したくなかったです。午前の授業をサボりすぎて担任の先生からクリスマスに目覚まし時計をプレゼントされたことがあります。地味な生徒のわりに変なことばかりしていたんです。
勉強はしたくないので大学ではなく楽に入れる専門にしようと思っていました。入学後は作品発表とか自由制作とか色々ありました。そうすると、僕はWeb専攻なので、CG専攻の生徒のようなコンテンツがないんですね。しかもペンで絵は描けない。ただ今までに書いてきた小説が、山のようにありました。それを企画に落とし込んでプレゼンしようと考え、挿絵付きの本を作りました。挿絵にはイラストレーターを使いました。イラレは嘘を吐かないんですよね。たとえば曲線だと、物理学的、数学的に描けるんです。センスも技術もいらないくらい。パス打って、色を入れればできるんです。
何作も作っていくうちに、イラレで色々できるなぁと気付きました。そんな中、学祭でポストカードを売ることになったので、1週間で3種類の絵を作ったらかなり売れたんです。イラレでキャラクターを描くと絵として映えるんです。それをきっかけに、自分の絵をまた描き始めました」

イラストは仕事にしないのですか?

(H)「生活の安定が大事。意外と安定思考なんです。イラストだけ描いて、本業の給料と同じだけ入るなら、やりたいですが。安定した基盤がないと、好きなことはもちろん何もできないから」


自分の好きなところと嫌いなところを教えて下さい

(H)「自分の作るものは好き。それ以外は嫌い(笑)。僕自身、僕のことを評価していないので……。何か作っている分のプラス評価があってギリギリ±0だと思います」


好きな言葉は?

幸福になる必要なんかありはしないと、自分を説き伏せることに成功したあの日から、 幸福がぼくのなかに棲みはじめた。
(H)「フランスの小説家アンドレ・ジイドの作品『新しき糧』の中の言葉です。昔中二病を患ったので、色々本は読んでいました。もちろん自分は頭が良いと思ってたので、頭が良さそうな本を選んで(笑)」


よくチェックするWebサイトを教えて下さい

はてなブックマーク
Tumblr
(H)「Tumblrへは自分の気に入ったものを放り込んでいきます。自分がリブログしたものがリブログされていると純粋に嬉しい。美味しいサイトの美味しい部分だけを切り取って流す、という点で情報の質が濃いのがTumblrの魅力に思えます」


好きな作家は?

橋本紡
村上春樹
籘真千歳


最近注目しているWebサービス、逆にうーんというWebサービスがあれば教えて下さい

(H)「instagramは面白いですね。逆にインタビューする系のサービスは、皆自分の知り合いとばかりつるんでいますが、本来はまったくつながりのない人へ質問してこそ、楽しめるサービスだと思うんですよね。あの内向きにやってる感がどうなのかなーと。
Facebookに関してもたまに感じるのが、皆で集まっていいね!と言い合って、それ本当にいいねなのかと(笑)。とりあえずいいね!しておこうみたいな、“社交辞令いいね!”が増えてる感じ。
Twitterの“ふぁぼ”は、メモしたいとき、晒し上げたいときなど色々あって、評価として真逆にもなり得るのが面白い。RTもそう。良い情報だから拡散したい、ぼろくそに叩きたいなど、いくつか意味を持っているんですよね。
僕はFacebookをほとんど使わなくて、主にTwitterを使っています。Twitterは思ったことを出す場所ですね。すべて本音です。ツールとしての使い方ではないかな。自然に何かしら言ってる、正直な場です」


土日は何をしていますか?

(H)「イベント前だと絵を描いています。ギターを弾くこともあります。基本ひきこもり系です(笑)。土日の2日間で1度も日の光を浴びないこともあります。飲みに誘われても気分が乗らなければ行きません(笑)。心の調子がいいときは行きます!
逆に心の調子が悪くて死にたくなるときほど、面白い作品が作れると思っています。そういうときは迷わずイラレに向かいます。アートはシンプルな自己表現の場なんです。自分のそういうドス黒いところを落とし込もう、という想いを持っています」


自信を持って扱える道具は何ですか?

(H)「うーん……強いて言えばイラレです。そもそも自信というものがないですしね(笑)」


どんな女性がステキだと思いますか?

(H)「髪をキレイにしている人ですね。髪の毛ってすぐ傷むじゃないですか。ぞんざいに扱えば扱うほどダメになってしまうものなんです。そういった細かいところに気を配れる人が理想。中身は甘やかしたくなるような人だけれど、誇り高くストイックに、自分の芯を持って生きている女性に惹かれます」


Webディレクターになりたいと思う人たちへ向けてアドバイスをお願いします

(H)「かなり現実的なことを言っちゃいますね(笑)。Web業界全般や、WebディレクターやWebデザイナーに、スタバのタンブラーとか持って通勤しているみたいな、妙に華やかなイメージがあるみたいですよね。ネットで取り上げられる人にそういう人はたまーにいますが、そんなの現実には滅多にないんです。あれはごくごく一部。そういった楽しさを求めてWeb業界へ入ると、理想と現実のギャップに悩まされることになります。
華やかではない現実を、まず理解した上で働く覚悟が必要です。大多数はつまんない会社でつまんない仕事をしているんですよ(笑)。皆言わないだけで。つまんない中で何をしたいか、そのつまんなさをどう快感に変えるかというセンスがあれば、生きていけると思います。アーティスティックなこだわりが通用することもほとんどありません。
ターゲットはWebに通じている人ではなく、むしろWebに詳しくない普通の人だということを忘れるとダメ。今でもそういった人たちが、IE6や7を使っているんです。Webデザインについて書いたブログで『デザイナーなら使うべき××のフォント』みたいな記事がありますが、あんなの実務では滅多に使えないんです。Webを仕事にするからには、最大公約数的な良さを追求しないといけません。よりベターなデザインを追求する、という感じですね。そういった現実を鑑みて、Web業界の中のあたりまえより低次元で仕事できる人が、Webディレクターに向いている人だち思います。
Webを仕事でしている僕らの周りでは普通だとしても、その他一般的な世界ではそうではない、ということは多々ありますから。よくTwitterとかで『IE6爆発しろ』とか発言している人はいますが、IE6が爆発して困るのは自分たちだろうと思いますよ(笑)。Webディレクターもサラリーマンなんです。あたりまえのことですが、ビジネスをする側なら、お客さん目線で考えないと」

halcanaさん
87年生まれ、奈良出身。都内でWebディレクターとして勤務。趣味でイラストを描き、定期的なイベントで作品を頒布している。ブログ

ライター:池田園子

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    Webデザイナー、エンジニア、ディレクター、プログラマー、フラッシャー、Web広告、アナリスト…などジャンルは幅広い。「Webが大好き!」「新しいことを仕掛けていきたい!」といったキラキラした男子を多く取り上げています。

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