“ギリギリっぷり”が話題の今夏公開作品『ギリギリの女たち』主演女優3人を突撃!

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2012.07.20.Fri

心身ともにギリギリの状況にある三姉妹が、震災をきっかけに再会を果たすものの、お互いに傷付け合ってしまう中で「幸せとは何か」「家族とは何か」を考えさせてくれる映画『ギリギリの女たち』が7月28日より公開される。限界の状況の中、生きてゆく女性の強さも描かれた作品は、観る女性を共感させ、心を大きく揺さぶる。主演女優の渡辺真起子さん、中村優子さん、藤真美穂さんの3人からお話を聞いてみた。

試写会を拝見しました。冒頭シーンは35分ワンカットで撮影されたそうですよね。全体でも28カットという、とても大胆な構成で珍しいと思うのですが、演じてみていかがでしたか?

渡辺さん:うわー来たか、みたいな(笑)。
中村さん:並々ならない緊迫感がありました。現場全体が息を止めているような雰囲気で(笑)。監督が、気絶しそうになったとおっしゃってました(笑)。
藤真さん:痺れました(笑)。私はラスト10分で登場するので、ここまでのシーンを絶対に壊してはいけない、と緊張していました。

出演陣は女優さん3人のみ。とても斬新な作品だと思います。他の作品にはない、どんな味わいが出たと思われますか?

渡辺さん:“熱度”があることですね。また仕事仲間、同じ女性、家族など、どれほど近くにいる人であっても、やはり考え方は違うもの。小さな共同体の中で、それぞれの生き方の差異や、また、共感を緊張感を持って作ることができたように思います。
中村さん:とても個人的で、かつ濃密な世界観が出たように思います。家族について連想させる作品になったのではないでしょうか。
藤真さん:(3人しか登場しない映画のため)他の誰かが入って来たら、また別の物語になっていたかもしれない、そんな濃い映画です。

不仲な3人の姉妹は再会してから、何をきっかけに徐々に歩み寄っていったのでしょうか?

藤真さん:18歳で放っておかれた私の身(三女の境遇)にもなってよ(笑)。
一同:爆笑
渡辺さん:(3姉妹は)単に“行く場所”がなかったんです。長女があんな(不安定な)様子だからこそ、妹2人が進んで距離を縮めていかないといけない。世界が大変な時に、三姉妹があそこ(被災した気仙沼の実家)に辿り着き、再会したことも、大きなきっかけだったと思います。
中村さん:現場に入る前に、姉妹が過去に共有したであろう色々なことを、1つ1つ想像して作っていました。姉妹ならではの他愛もない、過去の思い出をイメージしてみたんです。例えば、姉はかつてあの海で『私ダンサーになりたいんだよね』と語ってくれた、とか。“原点”のような場所に戻って2人と再会した時に、そんな誰しもが持っているような、忘れていた過去の記憶を思い出す。それが家族だと思うんです。
藤真さん:初めは三姉妹の間に“壁”がありました。あのような状況でありながらも、3人を近付けたのは“血のつながり”が大きいと思います。

演じるのに最も大変だったシーンを教えて下さい。

渡辺さん:(35分間ワンカットの)冒頭に決まってるじゃない(笑)。
中村さん:撮影していた頃は冒頭が大変でした。後で思うと記憶に刻まれているのはラストの『生きる、働く、また男つくる、子ども産む!』と叫ぶところですね。始めはもっと静かに演じていたのですが、小林監督が「劇的にがらりと変えてほしい。」と。その言葉が自分の中にある衝動と瞬間的に結びつきました。とことん追い詰められて、最後に吹っ切れたら叫んでしまいそう。あの台詞は女そのもので、言霊みたいだと感じます。
藤真さん:やはり冒頭です。いや、小走り。
一同:あれね(笑)
藤真さん:使われなかったシーンなのですが(笑)。私は小走りをしたつもりなんですけど、小林監督が思うイメージではなかったみたいで不採用に。20~30分で終わる予定が2時間くらいの撮影になってしまいました。

この作品を通して、伝えたいことを教えて下さい

渡辺さん:家族は、最後の行き場。ひとりで生きていくとを決めている人もいるかも知れないですが、どこかに、縁(よすが)があるのも悪くはないのでは。
中村さん:『生きる、働く、また男つくる、子ども産む!』の台詞をいただいた者としては、生への衝動、女性に秘められた力を体感していただきたい。
藤真さん:”人に頼れる”ということは、とてもすごい力だと思うんです。血のつながりだけでなく、人に頼ったり信じてみたり、ちょっとそういうことをしてみたらどうかなと。1人で生きている人もいますが、周りにいる人を見渡してみてほしいと思います。

ここからは女子系の質問です。美を保つために普段実行していることを教えて下さい

渡辺さん:健康を保つことを意識しています。お野菜を多めにしたり、色々な食材をバランス良く食べたりするなどですね。3食食べますが、たくさん食べないようにして、常に腹6分目にしておくとか。
中村さん:食事や睡眠に気をつけることですね。お風呂に入っているときに、足つぼからリンパにかけて、5分くらいマッサージをしています。10年近く続けているかも。継続が大事ですね。疲れを持ち越さないようにしています。
藤真さん:半身浴です。あと運動!
“アクティ部”と宣言しているくらい、私運動好きなんです。ゴルフ、乗馬、テニス、野球……色々やります。この前は野球で6番ライト、3打数3安打でした。
一同:すごい(笑)!
藤真さん:よく食べて、よく運動して、よく飲んで、よく笑うというのが大事です。ストレスを溜めないことも。

今年も間もなく折り返し地点となりますが、残り半年で実現したいことや目標があれば、教えて下さい

渡辺さん:いただいたお仕事をきっちりとこなしていきたいです。空いた時間はなるべく人のために動けたら良いなという気分です。気分ね(笑)。
中村さん:子育てですね(8月ご出産予定)。これからは「生む、育てる!」です。
藤真さん:ゴルフでスコアを115にすること。そして夏に家元たちと一緒に踊る仕事があるので、日本舞踊をクリアすることです。コツコツと丁寧にお仕事に取り組んでいきたいです。

ありがとうございました。『ギリギリの女たち』は、渋谷ユーロスペース、シネ・リーブル梅田他、7月28日より全国順次公開です。

▽ 『ギリギリの女たち』(2012年7月28日公開)
渋谷ユーロスペース、シネ・リーブル梅田他、全国順次公開
出演:渡辺真起子、中村優子、藤真美穂
監督:小林政広
配給:ブラウニー

ライター:池田園子

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記事を書いたのはこの人

Written by

池田 園子(いけだ そのこ)

岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。
写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子