性格変わってない?急増中「ネット版ジキルとハイド」にご注意!
ブログ、Twitter、facebookと、自分の情報を発信できる媒体が急成長。一方で知り合いの投稿を見ていて、「あれキャラ変わった?」「性格変わってない?」と思うことはありませんか?例えば、超自己中で身勝手なのにやたらいい人ぶった投稿だらけだったり、本を読むタイプではなかったのに趣味は読書と書いていたり。
ネットの投稿は、見せ方が自由。リアルの姿とネットの姿の間に大きな差がある人は、今増えている「ネット版ジキルとハイド」かもしれません。
急増中!!「ネット版ジキルとハイド」とは
『ジキール博士とハイド氏』という小説をご存知ですか?人格・学識ともに優れたジキール博士が、ある日薬を飲んで極悪残忍なハイド氏に変貌し、いわば二重人格の状態になるお話。
「ネット版ジキルとハイド」とは、いわば「ジキル=ネット上の性格、ハイド=リアルな性格」。ネットに投稿する際は考える時間も多く、自分の好きなように文章を書くことができます。つまり理想である自分像を演出するなど、自己プロデュースができてしまうんですね。「いつでも人生を楽しんでる」「根はいい人なんです」「可愛い女の子なんです」というフリができてしまう。
わざわざネットに自分の短所を書くこともありませんが、あまりに度が過ぎると、まるで二重人格。「ネット版ジキルとハイド」となり、リアルで騙された~と感じる被害者も出てくるのです。
「ネット版ジキルとハイド」に騙されないために
出会ったばかりの相手の場合、「ネット版ジキルとハイド」だと見極めるのは困難なもの。「ネット版ジキルとハイド」に騙されない方法をご紹介します。
1、ネットを信じ過ぎない
ネットの情報を鵜呑みにするのはやめましょう。あくまで参考程度、半信半疑くらいでOK。詳細は本人と話し、ゆっくり探っていきましょう。
2、長いスパンで読んでみる
相手のつぶやきや日記を、長いスパンで読んでみましょう。相手像が大体浮かび上がってきます。ほとんど事実しか書かずにネット上ではよくわからない人も多いですよね。一方で、自分が大好き過ぎる人を見つけだすこともできます。
3、言葉のセンスを見る
言葉の使い方に、人柄はあらわれます。例えば語尾。「してやった」「させてもらった」では全然印象が違いますよね。いくら良い内容を書いていても、選ぶ単語や言葉尻に疑問を感じたらその感覚を大切に。
とは言っても、やたらとへりくだっていたり、自己紹介に「友に感謝」とか書きすぎるのもNG。まさに「ネット版ジキルとハイド」です。
4、ネットかリアルかで悩んだら、リアルで判断を!
メールやSNSの投稿では優しい人なのに、実際会うと人を見下しているような面もある。でも優しいところもあるしな~と迷う場合。
リアルの感覚を重視しましょう。ネットは作れてしますが、リアルは作りきれません。態度や言葉尻、たたずまいに自然と人柄はにじみでるものです。
化けの皮は必ずはがれる
「ネット版ジキルとハイド」は、ある程度話せば大体化けの皮ははがれます。ネットも一つの人格。自ら「ネット版ジキルとハイド」とならぬよう、節度を持って利用しましょう。
ライター:宮野茉莉子証券の営業を経て、現在フリーライター&子育て中。読書、写真、旅、お酒、哲学が好き。「哲学=アート。自由▽ オリジナリティー▽ 実験的に物事を考える。」がモットー。