「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」でアカデミー主演女優賞・メリルが来日 サッチャーの女性としての魅力について語る

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Googirl編集部

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2012.03.08.Thu

3月7日(水)、映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』の来日記者会見が、都内のホテルで行われた。本作で第84回アカデミー賞の主演女優賞を受賞した、主演のメリル・ストリープとフィリダ・ロイド監督が共に出席するなど、豪華な会見となった。記者から「鉄の女を演じた後、日本の首相・野田さんへアドバイスがあればお願いします」と質問されると、「野田首相が演技に関するアドバイスを求めているなら是非私の元へ」とユニークな切り返しで、会場の笑いを誘った。
本作はイギリス初の女性首相となった、マーガレット・サッチャーが主人公。“鉄の女”というニックネームがぴったりな、強く、厳しい、一国のリーダーでもあった。そんなスーパーウーマンも、やはり1人の女性であり、妻の顔、母の顔があった。世界に衝撃が走ったのは2008年のこと。サッチャーが認知症を患って苦しんでいることが発表されたのだ。夫が既に他界したことすら忘れてしまう中、サッチャーは自分の過去を振り返る。本作ではメリルが、サッチャーの若いときから晩年まで、1人の人生の幅広い期間を見事に演じ切っていることに注目だ。

演じる上で苦労した点についてメリルは「難しい点はたくさんあった。単純に私はアメリカ人だから、英国人を演じるのは大変だった。この役の大きな特徴は、年を取ったサッチャーの部分。また政治のシーンだけではなく、皆が知らない日常のシーン。そこを融合するのは難しかった」と微笑んだ。
元首相という点でカリスマ政治家だというだけでなく、女性としても魅力的に感じられるサッチャー。今この時代をリアルに生きる私たちから見てもステキだ。
サッチャーのどのような部分を魅力的に感じるかという問いにメリルは「たとえ首相になっても、女らしさを失わないところ。政治家になると、男社会で生きていくことになる。だから女を捨てたいという誘惑があったけれど、サッチャーはいつもハンドバッグを持って、きちんとした服を着ることで、常に女性でいた。ただ決して涙は見せなかった。そこで“鉄の女(アイアン・レディ)”と呼ばれるようになったのだと思う」と語った。ロイド監督も「彼女は決して自分の生まれを忘れなかったし、普通の人の気持ちが分かる人だった」と、サッチャーの内なる魅力を挙げた。

今も同じ時代に生きる、存命中の人物を演じたことで、やりにくいということはなかったのだろうか。非常に責任があることだと思う、と前置きしてメリルは続けた。「公の人物でかつ政治家という点で、過去に演じた実在の人物よりもさらに、責任が加えられた感じ。正確さをもって、真実に近い役を作ろうと意識した。1人の人間として、観ている人が人生を重ねられる演じ方を心がけた。単なる成功した伝記ではなく、彼女の日常を見つめているのが、この作品の興味深いところ。数々の決断を下しているところなどが、自分にとっても大きな学びになりました」。
撮影の中でこだわったシーンや、難しかったシーンはどこだったのか。最初の3日間が大変だったと思う、とロイド監督は語る。「というのもサッチャーが党内で支持を失っていくという、非常に難しいシーンを最初に撮影したから。やり過ぎないけれど、ギリギリのところまでやった」。メリルも「物事の記憶や回想が現実と交互に動いていく点では一貫性がないので、撮りづらい面もあったと思う。今回は多くのアドバイザーに協力してもらって、作品を作った。フィードバックをくれた彼らのおかげで、作品ができた」と感謝の言葉を述べた。

ロイド監督は「普遍性のある作品。老齢について考えたかった」と本作のテーマについてアピール。最後にヒット祈願の鏡割りを「大ヒット!」のかけ声と共に行った。『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』は3月16日(金)から全国公開。

映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』公式サイト|

ライター:池田園子

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