しなやかな私をつくる本 #15『赤い口紅があればいい いつでもいちばん美人に見えるテクニック』

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2016.11.23.Wed

女性が生き方や考え方をアップデートし、つよくしなやかな自分を目指すのに役立つ本を月に1冊紹介します。

自分に似合う赤い口紅さえあれば、誰でも洗練された美人に

突然ですが、皆さんは赤い口紅を使っていますか? 私は1本持っていて、きちんとしたいときに塗ります。それだけで全体的にシャン! とする気がして、赤い口紅の魔法を感じるから不思議です。雑誌や本などを読むと、赤い口紅に対し、難易度の高さを感じる女性も少なくないようです。事実、赤い口紅特集はひんぱんに組まれていますし、「あなたに似合う1本の見つけ方」といった指南も多くなされています。そんななか、赤い口紅を推し、それを通して女性が効率的に美人になり、人生を楽しむアイデアを紹介した本が発売されました。それも『赤い口紅があればいい いつでもいちばん美人に見えるテクニック』です。

・ 美人の雰囲気のつくりかた
・ おしゃれな人になる方法
・ 美人に見えるメイクの技術
・ SNS時代に美人に写る方法
・ 美人な髪型
・ 美ボディのつくりかた、保ちかた

など、私たちがマスターしたい「美人に見せる技術」が、全10章に渡ってていねいに紹介されています。

非の打ち所がない美女は無理でも、「美人に見える女性」にはなれる

著者は「ピチカート・ファイヴ」3代目ヴォーカリストとして活躍し、音楽のみならず、アートやファッションの分野、さらにはエッセイストなど、多岐に渡る活躍を見せる野宮真貴さん。
私たちから見ると美しく素敵で、カッコいい大人という印象の野宮さんですが、冒頭で「生まれつきの美人ではなかったので、なんとか雰囲気だけでも美人になろうとここまでやってきました」「要は『美人に見えればいい』」などと語っています。
野宮さんがトライ&エラーをしながら手に入れて、本書に余すことなくつづった「美人に見せる」「美人の雰囲気をつくる」コツのなかから、今日からでも実践できるものを2つ抜き出し、それについて考えていきたいと思います。

「赤い口紅=大人の女性のエレガンス」。赤を味方につけよう

まず、注目したいのは本書のタイトルにもなっている赤い口紅の話。メイクについてとり上げた第4章の「“赤”こそ大人の女性が使いこなすべき色」では、野宮さんがピンクの口紅から赤い口紅にシフトした時期や理由が明かされています。

「“赤”という色は、どんな女性も華やかに彩ってくれる色」(121ページ)

「赤い口紅が顔を明るく華やかに見せてくれるのですから、“赤”は頼もしい味方です」(122ページ)

赤がいかに万能な色であるかが、ダイレクトに伝わってきます。このように野宮さんが赤をすすめる理由は、フランスのマダムと関わるなかで、「赤い口紅=大人の女性のエレガンス」であると学んだから、だといいます。ヘアはさりげなくまとめるスタイルで、ベースメイクは薄く、それでいてシミやソバカスをさっとカバーし、眉を整えて赤い口紅をつけるだけで、成熟した大人の女性の佇まいになるというのです。
年齢を重ねると、足し算をしすぎるのは考えものだな、とは思います。街へ出るとヘアもメイクもファッションもすべてが“盛り盛り”な大人の女性を見かけることがありますが、「きれいだな」「カッコいいな」とは感じません。
一方で、憧れの対象になるのは、シンプルな装いをしていて、うまく引き算をした出で立ちながら、地味には見えず、「派手」とは似て非なる華やかさを演出できている女性です。自らの長所を客観視できていて、そこをきれいに見せるのに成功した人が、見る者を「華やかな人だな」とハッとさせるのだと思います。

特別なときだけでOK。ハイヒールを履くレディな日をつくろう

次に注目したいのは、第8章の「ハイヒールをあきらめることは、女性の楽しみを手放すこと」。ここで重要なのは「ハイヒールを毎日履くべし」といった、厳しい(?)主張がなされているわけではないことです。

「ハイヒールは毎日履くものではありません。ここぞ! というとき――あなたが女性としての存在感を示したいとき――にだけ登場すれば十分です」(173ページ)

「大事なのはハイヒールをあきらめないこと。おしゃれ心を持ち続けることです」(同)

そうか、それでいいのか! と気が楽になりませんか? 「脚が疲れる」「よく歩く私には合わない靴」といったズボラな理由で、ローヒールかスニーカーばかりを履いていました私ですが、質の良いハイヒールを一足手に入れよう、と決めました。「ハイヒールがすっかりご無沙汰」な私のような読者のために、ハイヒールの賢い選びかた、買いかたも紹介されています。要点をまとめると、

・ 安物を買わない
・ 試着は慎重に行う
・ ぴったりの1足と巡り合ったら、そのブランドをヘビロテする
・ 定番の黒とベージュ、差し色になる鮮やかな色の3足を買う
・ 日常生活のなかで慣らしてから“本番”で使う

など。

ハイヒールを履いたいつぞやの瞬間を思い出してみてください。やはり、背筋がピンと伸び、いつもよりも自信の“量”が多かった。そのぶん、堂々とふるまえたし、笑顔も自然とあふれていた――そんな情景が頭に浮かびました。さぁ、ハイヒールをときどき、履きましょう。

美人になって、人生を味わい尽くしたい――そう願うすべての女性に贈りたい珠玉の1冊です。

▽ 前回の記事はコチラ

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記事を書いたのはこの人

Written by

池田 園子(いけだ そのこ)

岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。
写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子