しなやかな私をつくる本vol.14~『美女の正体』~

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2016.11.14.Mon

女性が生き方や考え方をアップデートし、つよくしなやかな自分を目指すのに役立つ本を月に1冊ご紹介します。

世のなかは美女候補であふれている?

「美女」と聞いてみなさんはなにを思いますか? まさに私のことだと明るい気持ちになる? 私とは関係ない……と残念に感じる?
今話題の書籍『美女の正体』の著者・下村一喜さんは、本書でこうつづっています。「世のなかは美女だらけです。世界中の女性は美女と、美女の可能性を秘めている人しか存在しません。僕は本気でそう思っています」

だれでも美女になれる可能性がある

以前、美女界にはヒエラルキーがあると考えていた下村さんでしたが、今はそんな上下関係はなく、〈美女のグラデーション〉(16〜17ページの図を参照)が存在すると思うようになりました。
横に長い〈美女のグラデーション〉とは、美には頂点も底辺もなく、美女は美しさを基準に左右を移動している、という概念。つまり、美女とは流動的なもので、だれでも努力次第で美しい人になりえるということ。
いかがですか。希望がむくむくとわきあがってきませんか? 今回は全21章にわたり、美女とはなんなのかを丁寧に考察した本書から、いくつか気になる要素を抜き出し、それについて考えていきたいと思います。

美女だからモテるともかぎらないし、そもそもモテる=幸せ?

まずは、第4章の「美しいからモテるとはかぎらない」。たしかに美しい女性が異性からモテるのは事実。でも、そのモテはあくまで表面的なものであり、男性にとって「安心できる存在」とみられ、本命として求められるかどうかはわかりません。
私も以前コラム【恋愛にルールはいらない #1「モテなくても、好みの男性は落とせる」】で、不特定多数の人々からモテなくても、たったひとりの好きな相手から好かれ、親密になれればいい、と書きました。
それもあって、下村さんのこの言葉に共感しました。

「どんな立場でも人に求められるということ、求められている自分自身や仕事内容などを自己肯定できること。それが生きることの実感であり幸せなんですね」(59ページ)

もちろん美しくあるのは素晴らしいこと。でも、(特別な)相手から求められ、幸せを感じるのに外形が美女であることは、必要十分条件ではないのでしょう。内面を磨き、整え、相性の合う相手を惹きつけることも重要。そう再認識させてくれますね。

ファッションは「美女を演出」するひとつのツール

つづいてみたいのは、第9章の「ファッションはお金で買える人格」。改めてファッションとは一体なにか。基本的には自分が着たいもの、心地よく着られるものを取捨選択すればいいのでしょう。
しかし、注意点があります。下村さんの言葉を引用します。

「今あなたが着ている服が、あなた自身の人格を代弁していることだけは、忘れないで欲しい。いえ、利用してほしいと思います」(96ページ)

「あなたの着る服のデザイン、質感、コーディネイト、小物やアクセサリー、すべてがあなたの一部として認識されます」(同)

人は相手の性格や気持ち、思想など、内面的なものをのぞきみることはできません。外見からえられる“判断材料”をもとに、推測することしかできないのです。そう考えると、身にまとうものはすべて、自分というものを他者に伝える重要な素材になる、とわかるはずです。
逆に言うと、心がけ次第で、自分が「こう見せたい」という姿にみせることも可能。「美女にみせたい」と思うなら、美女らしいファッションを選べばいい。これは一例ですが、美女への道はそれくらいシンプルで、まっすぐなものなのかもしれません。

美女とはなんだろう――この普遍的、かつ答えがなかなか出ない疑問へ、たくさんのヒントをくれる1冊です。

▽ 前回の記事は:コチラ

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記事を書いたのはこの人

Written by

池田 園子(いけだ そのこ)

岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。
写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子