仕事へ行きたくない女子たちにオススメ。『ちょっと今から仕事やめてくる』レビュー

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さゆ

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2016.01.13.Wed

あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。さて、お正月休みも終わり、仕事を頑張っている方も多いかと思います。長いお休みの後の仕事って、体力的にも精神的にもしんどいですよね。もともと仕事なんてそんな楽しいものじゃない(楽しい人ごめんなさい)。「ちょっと今から仕事やめてくる」そんな風に言えたらどれだけいいことでしょう……!
そこで今回は、仕事を頑張る全ての方に読んでほしい『ちょっと今から仕事やめてくる』(北川恵海/メディアワークス文庫)という小説をご紹介したいと思います。この物語の主人公は、ブラック企業で働く隆、23歳。彼にはどんな運命が待ち受けているのでしょうか?

もう限界だ……! そんな隆を救ったのは?

この物語の主人公は、ブラック企業にこき使われて、心身ともに疲労している23歳の隆です。新卒で入社した印刷関係の会社が、これまたあり得ないほどのブラック企業で。土曜出勤は当たり前。夜中まで帰れないし、帰宅してもいつでも呼び出される……。おまけに上司の暴言もひどく、人格まで否定してくる職場で、どんどん疲弊していく隆の様子が描かれています。
そんな中、彼はついに、心も身体も限界をむかえてしまい、無意識に線路にフラフラと飛びこもうとしてしまいます。そんな危険なところを「ヤマモト」と名乗る「小学校の同級生だ」と言う男に助けられるのですね。しかし、しばらく経つと本物の同級生である「山本君」は海外赴任中であることがわかります。自殺未遂を起こしたあとも、いつもなにかと隆のことを気にして、飲みに誘ってくれるヤマモト。一体彼は何者なのか? そして、隆の仕事はどうなるのか!? 気になる展開で話は進みます。

ラストは爽快! 心が軽くなります

日曜日の夜にお決まりのアニメを見るとユウウツになる。月曜日は死にたくなる……。そんな風につらい思いをしながら頑張っている働きマンは、日本にたくさんいると思います。本書は、そんな環境のなかでも、「なんのために働くのか」「会社のために自分が犠牲になってよいのか」そして「自分の人生は自分だけのものではない」ことを、真剣に考えさせてくれるお話でした。
会社を辞めても、理不尽なことはきっとたくさんありますよね。それでも、自分の人生の舵を自分で切り、最後には自身もまわりも大切にして生きる道を選んだ隆の姿から得る物は多くありました。「ちょっと今から仕事やめてくる」。このセリフがどこで出てくるのか、どういう意味を持つのか、よかったらぜひ本書を読んで確かめてみてくださいね。

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さゆ

87年生まれのフリーライター。
本とワンコとカフェが大好きです。
いつでもアワアワしています。
ツイッター:@sayulog  写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子