【連載!】旬なハチロクに会いたい Vol.2 棚橋寛文さん

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2015.07.31.Fri

ライター/編集者の池田園子が同世代(86〜87世代)の旬な人に「仕事の話」を伺う連載です。

全業種・全職種・全雇用形態を対象にした、日本最大級の検索エンジン「スタンバイ」。全国の求人情報を300万件以上掲載し、一括で検索できる利便性のほか、人材を求める企業が無料で利用できることで話題をあつめています。スタンバイのWebサイトやアプリの企画・プロダクトマネジメントを担当するのが、Webディレクターの棚橋寛文さん。そんな棚橋さんと仕事の話をしてきました。

Vol.1はこちら

改善すればするほど、サービスは磨かれていく

質問

池田: 現在どんなお仕事をしていますか?

回答

棚橋寛文さん(以下棚橋): Webディレクターとして、スタンバイの企画・ディレクションを担当しています。調査やユーザーテストの結果をもとに仮説をもって、要件や仕様に落としこみ、開発がはじまればマネジメントやテストをして、サービス開始後はマーケティングでひろめていく――。という形で、サービスづくりの全プロセスに携わっていますね。

棚橋: サービスの改善も1~2週間に一度のペースで、こまめに取りくんでいます。改善を積みかさねていくことで、サービスはどんどんいいものになっていく――と信じているので。10人程度のコンパクトなチームで「~な機能があれば、今以上につかってもらえるよね」といった、つかう人目線の会話をベースに開発をすすめています。

学生時代の経験から着想をえた新機能

質問

池田: 7月14日には、地図上で求人情報を検索できる機能が追加されました。今までありそうでなかった機能ですが、これをつけることになった経緯はなんだったのでしょうか?

回答

棚橋: とくに地方在住の方やアルバイトを探したい方は、職場をエリアから探す傾向があるのではと仮説をもったんです。僕自身、地方に住んでいた時期が長く、バイト先は「自宅から学校までの通学圏内で探したい」「駅から徒歩10分以内の距離で探したい」といったニーズがあったなぁ、とふと思いだして。

棚橋: 実際に調査を実施してみても「(自宅や学校などからの)距離から探したい」という声も多くひろえました。そんな要望を実現したのがマップ表示機能です。市区町村名や駅名で検索後、検索結果ページ右上の「マップ表示」アイコンをタップすると、地図上に求人アイコンが表示される仕組みです。宿泊施設や飲食店のサービスには、マップから探すタイプのものが多いですが、求人サービスではめずらしい機能なのではと思います。

仕事とスポーツは似ている

質問

池田: チームでものづくりを進めるうえで、大事にしていることはなんですか?

回答

棚橋: ひとつひとつのコミュニケーションです。小中高とサッカーをやっていたこともあり、昔からチームワークの大切さは意識してきました。チーム一丸となって共通の目標を達成するには、メンバーと密にコミュニケーションをはかることが欠かせません。チームワークという視点で考えると、スポーツも仕事も似た部分が多いと思います。

棚橋:そのうえで目指しているのは「話しかけられやすい人」。誰でもなにかをききたいときや、問題解決をしたいときに「あの人にきけば大丈夫!」と思い浮かべる相手はいるはずです。僕はそういう人でありたい。
そもそも、ものづくりは一人でできることではなく、いろいろなスキルをもったメンバーが集まって、同じ目標に向かってやっていくことですから。なのでメンバーが席にきたときには、自分がどんなに忙しくても、できるだけ話をするようにしています。会話をおざなりにすると、不満や不一致がどうしても出てきてしまいます。ものごとをスムーズに進めやすくするためのベースにあるのがコミュニケーションだと、僕は思っています。

尊敬するのは「社会の問題を解決している人」

質問

池田: ロールモデルにしている人はいますか?

回答

棚橋: 一緒に仕事をしている仲間など、身近な人たちに関して「僕も彼(彼女)の〜なところを学びたいな」と感じることはよくあります。ほかには、社会的な課題を解決するために、多くの人をまきこんで活動している人は尊敬しますね。

棚橋:スタンバイを考案した弊社代表・南もその一人だと思います。求人情報掲載コストが高いため、なかなか人を採用できずにいた中小企業の課題を解決することで、求職者側もこれまでWebに出ていなかった求人情報とめぐりあえるわけです。

棚橋:弊社に転職する前に、スタンバイの構想や目指す世界、課題解決からえられるゴールなどの話をきいて共感し、僕もここに加わって一緒にサービスを作っていきたいと感じたのを覚えています。

棚橋さんがすすめる「良仕事本」はこれ!

質問

池田: 最後に、働く同世代におすすめしたい本を3冊教えてください。

回答

棚橋:まずは、前職の先輩からすすめられて何度も読みかえした『ストレスフリーの仕事術』。GTD(Getting Things Done=仕事を成しとげる技術)の考え方や実践法がわかりやすくまとまっています。頭のなかをいつもスッキリと、かつリラックスした状態にたもつための具体的な方法ばかりで、読んだその日から行動にうつせるはず。

棚橋:『マーケット感覚を身につけよう』も良本でした。問題の解決方法を考えるときに必要な、論理的思考力とマーケット感覚をどう身につけるかが書かれています。表面的な情報に捉われず物事の本質をみること、自分の頭で考えることの大切さに気づかされました。

棚橋:最後はマッキンゼーで人材育成・採用マネージャーをしていた著者が、リーダーに求められる素質について書いた『採用基準』です。多くの人をまきこみながらチームをリードするのに必要なスキルや方法論はもちろん 、どう考えて行動すると、仕事で成果を出せるのかが書かれています。日々の仕事にも生かせる考え方がつまっていました。

▽ 棚橋寛文(たはなし ひろふみ)さん

Webディレクター。2010年に大学卒業後、楽天株式会社に入社し、Webディレクターとしてさまざまなサービスの企画・運営や新サービスの立ち上げに従事。2015年3月に株式会社ビズリーチに入社し、日本最大級の求人検索エンジン「スタンバイ」において、ユーザー向けのWebサイトやアプリの企画・プロダクトマネジメント業務を行う。

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記事を書いたのはこの人

Written by

池田 園子(いけだ そのこ)

フリーランスの企画ライター。86年生まれ。
楽天でポータルサイト運営、ITベンチャーでメディア運営を経て独立。主な執筆ジャンルは、恋愛、Web、ガジェット、新しいモノ、働き方、イケメンなど。
現在はGoogirlのほか、R25、ITmedia、Impress、J-cast、ウレぴあ、gooなど、10媒体以上に執筆中。
著書に『フリーランスで食っていきたい!』がある。
ブログ『Sonoko Blog(http://sonoko0511.jp/)』でも発信中!
  写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子