優等生で人気者の彼が、いきなりスカートをはいてきたらどうする? 『ボーイ★スカート』レビュー

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さゆ

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2015.08.03.Mon

先日、いつものように書店をうろうろしていた筆者は、とても衝撃的なマンガを見つけました。そのマンガの表紙にはスカートをはいた、優しそうなイケメン男子高校生が描かれていたのです。帯には「おれはスカート穿く男子高校生。」の文字が……。タイトルには『ボーイ★スカート』とありました。
「男女平等」が叫ばれる世のなかです。なにより「その人らしさ」が尊重されるのは大切なことのはず。女性だってボーイッシュな格好はするし、スカートをはく男子がいたって別におかしなことはないはず……。ですが、筆者は正直、頭をガツーンと殴られたような気がしました。
私が思う「男女平等」っていったいなんなのだろう?「常識にとらわれたくない」と思っていたけれど、表面上そう思っているだけで、本当はそんなこと考えていなかったのでは……と、いろいろな考えがうずまいたこちらのマンガ。少しだけご紹介したいと思います。

『ボーイ★スカート』(鳥野しの/祥伝社)

このマンガの主人公は、17歳の「桃井太一」という少年です。年上の彼女がいて、優等生でまわりから人気もあった彼は、ある日突然スカートをはいて登校します。
彼の突然の「乱心」にクラスメイトや先生たちは動揺します。彼女にもふられてしまいます。しかし、当の本人はまわりの動揺を気にするそぶりはなく「かっこいいと思って着てるだけ」。別に女の子になりたいわけでも、女装したいわけでもない、とつげるのです。

人の気持ちはどうしようもないけれど……。

彼のことを唯一おもしろがっていたクラスメイトの女子、白井さんは言います。「あたしは関係ないから平気で一緒に歩ける」と。また、桃井君がスカートをはくきっかけになった、スカートをはきこなすおじさまも言います。「服というものは一種の暴力だから」暗黙のルールで自分を縛っている人間にとって、そこからはみ出したものは、ときには憎悪の対象になる……と。

だからといって、異なる価値観を持つもの同士が、ずっとわかりあえないままかというと、そんなことはありません! 白井さんの提案で、桃井君のクラスは文化祭にとある企画をすることになり、彼の考えは徐々に受け入れられるようになっていきます。
男子が「スカートをはく」。そのことで、われわれに大きな問題を投げかけてきた『ボーイ★スカート』。今一度「男らしさ、女らしさとは? 本当の“その人らしさ”とはなにか?」と、考え直すきっかけを与えてくれます。筆者もまだまだ考えなければいけないようです。よかったら、読んでみてくださいね。

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記事を書いたのはこの人

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さゆ

87年生まれのフリーライター。
本とワンコとカフェが大好きです。
いつでもアワアワしています。
ツイッター:@sayulog  写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子