“若さ”のトンネルを抜けるとそこは地獄だった…「翼の折れたエンジェル系女子」の悲劇

2014.12.31

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気が付けばとっくに「若さ」のトンネルを抜けアラフォーと呼ばれる年に。肥大化したプライドは「キレイ!」「美人!」とチヤホヤされた栄光の過去ゆえ。老いという重い重い十字架を背負い、変わらない弱さのまま、強がりだけはうまくなってしまった元エンジェルたち。
酔っ払って何もかもがどうでもよくなり、ふと妻子持ちの上司(イケメン&高収入)に自嘲気味に「年をとったら周りからの扱いが変わってびっくりですよ」と本音をもらすと「もし俺がヒーローだったら悲しみを近づけやしないのに」なんてささやかれ、コロッと落ちるも愛人止まり。Oh……! 翼の折れたエンジェル! 80年代ラブソングはもう聞こえません。もう飛べません。そんな「翼の折れたエンジェル系女子」、いったいどんな人たちなのでしょうか?


翼の折れたエンジェル系女子=プライドが高く恋愛下手なアラフォー美人

美しいからといって決して恋愛偏差値が高いわけではありません。ダメンズに引っかかったり愛人要員として引っ張られたりと、男性を見る目がないせいで幸せな恋愛経験はほとんど皆無。彼女たちは「私ってなんて男運がないんだろう」なんて思っていますが、幸せにしてくれる男性に見向きもせず、煌びやかでギラギラした世界にしか魅力を感じないのが問題。月日の経過とともに「美女」から「キレイなおばさん」へと進化してしまい、納得いかないことだらけ! お見合いや結婚相談所でも自らが年齢ではねられていることを理解できずに、職業や収入重視になるためますます縁遠くなるばかりです。

特徴1:見えるものに惑わされる

彼女たちは自分の価値を「人よりも美しいこと」だと考えています。それはこれまでチヤホヤされた経験や、得した経験が裏付けです。そのため彼女たち自身も相手のルックスや収入などといったスペックで重視します。キラキラしているもの、みんながいいと評価するものに対して貪欲にほしがり、「付き合うことで自分の価値をもっとあげたい」という意識が働いているのです。周囲に流されることでそもそもの自分軸がブレているため、いつまでたっても「自分の幸せ」に辿りつけません。

特徴2:実はコンプレックスだらけ

キレイでありながらも実はコンプレックスだらけな翼の折れたエンジェル系女子。自分の価値を「外見だけ」と信じ、それが衰えていくことへの恐怖でいっぱいです。また、内面を褒めてもらって経験が少なく、外見だけで人よりも得してきたと思い込んでいるので、性格にも自信がありません。心のどこかで「私のことを心から愛してくれる人はいない」と卑屈になっているほどにはコンプレックスを抱えています。

特徴3:プライドが高すぎる

過去のチヤホヤ経験によってプライドを肥大化してしまった彼女たちは、上手にオバサンになることができません。キレイなおばさん的外見と近寄りがたさから「おキレイですね」と言われることもしょっちゅう。どんなに出会いがほしくても素直に言うことができないため、合コンのことも「異業種の人たちが集まるパーティー」、お見合いのことも「友達の紹介」などと変に事実をねじまげて隠そうとします。

というわけで、美人で「先輩ならキレイだからすぐ彼氏できますよ~」なんて若い子にエールを送られるも、実際は「全然モテていない」という翼の折れたエンジェル系女子。彼女たちが幸せになるためには、長年積み重ねてきたプライドの層をバリバリと剥がし(もちろん痛みを伴います)、自分の心に素直になって、人の気持ちに耳を傾ける必要がありそうです。

2014.12.31

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記事を書いたのはこの人

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Written by 小林リズム

91年生まれのライター/コラムニスト。 IT系メディアの広告や編集者を経てフリーライターに転身。 育児系インフルエンサーとして「ゆるい育児」に関する話題を発信中。 コラムでは婚活・ママ・子育てのジャンルをメインに執筆。 ブログ:http://kobayashike.com/ インスタグラム:https://www.instagram.com/kobayashirizumu/ note:https://note.mu/uchidareiko