2014年おもしろかった映画TOP10!! ~渡辺早織@cinéma まとめ篇~
こんにちは、着物を着すぎてあばらが折れそうな、渡辺早織(@w_saori)です。
いよいよ2014年も終わり。
今年もたくさんの映画と触れ合うことができました。
“渡辺早織@cinéma”の名の下に映画の紹介コラムを書かせていただいてから、より映画館に足を運ぶようになりました。
試写会にもたくさんお声をかけていただき、自分だけでは発見できなかった映画とも出会うことができました。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
だけど本当はもっともっと映画館に行きたかった~!!
週の半分以上映画館にいけた時もあれば、まったくいけない時もあり……。
来年は最低でも週に1本は映画館で映画を観ないとな。
私、映画館のあの特別な空間がだいすきなんです。
行く前からワクワクして、すでにドラマが始まっているようだし、あんなふかふかの椅子に座ってただただスクリーンと向かえる2時間って、この上ない贅沢な時間です。
そして映画は一人で観るのが好き。
だって映画が終わってから好きなだけ大声で泣いてもいいし、ずっと幸せに浸ってニヤニヤしててもいい。
そこでうまれた自分の気持ちに素直に向き合うことが許されるんだもん。
ありのままに感じたことを閉じ込めないでいられる場所も時には必要なのです。
……ということで、前置きが長くなってここまでみなさんたどり着いてくれているのか不安なのですが、今年もまもなく終わりをむかえるため、自分が出会った映画の中で特に大好きだった作品を紹介させていただければと思います。
2014年おもしろかった映画TOP10!!
『フランシス・ハ』
監督:ノア・バームバック
出演:グレタ・ガーウィグ、ミッキー・サムナー
2014年、一番共感した映画です。
自分というものは、どうしてこんなに小さくて弱くて中途半端なんだろう。
周りのみんなが羨ましい。
自分自身がそんな自分を一番受け入れたくないけど、それでも明るく進んでいこうとするフランシスの姿にとても勇気をもらいます。
映像も白黒と最近では珍しいことと、印象的な音楽がちりばめられているところもまた注目ポイントです。
『天才スピヴェット』
監督:ジャン=ピエール・ジュネ
出演:カイル・キャトレット、ヘレナ・ボナム=カーター、ジュディ・ディヴィス
これは2014年で一番かわいい映画。
9歳で主演を務めたカイルくんの可愛さに完全に心を射抜かれました。そして映画館全体が目がハートになっているような空気で包まれます(笑)。
3Dで観る映像もジュネ監督の遊び心が爆発してまるで遊園地の中にいるよう。
カイルくんはかわいいだけではなく子どもの感受性がしっかりと演技に表現されているところが凄い。
最後には涙が流れるほっとあたたまる映画です。
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『チョコレートドーナツ』
監督:トラヴィス・ファイン
出演:アラン・カミング、ギャレット・ディラハント、アイザック・レイヴァ
この映画に触れることは自分の愚かさや傲慢さに気づけるということ。
同性愛者の大人2人と自閉症の子ども1人がひっそりと家族になることを決意する実話を元にしたお話。
こんなに残酷に真実を語ってくれて、だけどこんなにも愛に溢れた映画はないでしょう。
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『ジャージーボーイズ』
監督:クリント・イーストウッド
出演:ジョン・ロイド・ヤング、エリック・バーガン、ヴィンセント・ピアッツァ、マイケル・ラマンダ
クリント・イーストウッドがブロードウェイの超傑作ミュージカルを映画化するなんて! と公開前からファンを震撼させていたこの映画ですが、期待を裏切らない!!
もう、大好きです!!
フォーシーズンズやクリント・イーストウッドが好きな人は観るのはもう義務です。
子どもの頃に知らない場所に冒険にいくような、まだ見ぬ地へと踏み出すドキドキ感と好奇心。
世界でもっとも遠いところからアーティストとしての大成功をおさめたこの伝記は、時間の流れと共にほろ苦さや生きづらさを感じながらも、なんとも美しい人間の生き方が描かれています。
『それでも夜は明ける』
監督:スティーヴ・マックィーン
出演:キウェテル・イジョフォー、マイケル・ファスベンダー、ベネディクト・カンバーバッチ、ルピタ・ニョンゴ、ポール・ダノ、ブラッド・ピット
アカデミー賞受賞作品のため、観に行った人も多いでしょうか。
同じ人間として受け入れたくないあまりに酷すぎる奴隷制を題材にしたこの映画は、世界中の豊かな生活を送るすべての人をハッとさせたでしょう。
アカデミー賞主演女優賞を獲ったルピタ・ニョンゴさんの迫真の演技が伝える真実に衝撃を受けずにはいられません。
『アナと雪の女王』
監督:クリス・バック、ジェニファー・リー
出演:クリスティン・ベル、イディナ・メンゼル、ジョナサン・グロフ
2014年この映画を語らないことは許されないでしょう。
日常における“映画”というものの存在感をぐっと濃くしたこのディズニー映画はこれからどの時代になっても子どもが観る映画として残っていくのでしょう。
「また観たいからDVDを買おう」と思う映画を作れるということは、素晴らしいことだと思います。
キャラクターたちのくるくる変わる表情は今でも脳裏に焼きついているし、たくさんの美しい歌も忘れない。
人の記憶に残る映画って、映画を作る上で一番の意味があると思います。
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『思い出のマーニー』
監督:米林宏昌
出演:高月彩良、有村架純
スタジオジブリの映画はいつだって純粋な気持ちを忘れない。
素朴でまっすぐで傷ついた気持ちも隠さなくていい。
母親のような絶対的でやさしい愛の気持ちでふさがった心の扉を開けてくれるような映画。
私はこの映画がだいすきです。
これからもスタジオジブリは日本のアニメ界の象徴であって欲しいなぁ、という熱い気持ちを込めて。
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『アバウトタイム~愛おしい時間について~』
監督:リチャード・カーティス
出演:ドーナム・グリーソン、レイチェル・マクアダムス、ビル・ナイ
とても映画然とした映画でかなり面白かった。
テンポが良くて時にコミカルで愛に溢れてメッセージがしっかり伝わってくる。タイムスリップできてしまうという特殊能力があるのに、それは二の次で物語のメッセージが語られるところも個人的には大好きなポイントでした。
あとレイチェル・マクアダムスが可愛すぎてもうたまりません。
また観たい。
『青天の霹靂』
監督:劇団ひとり
出演:大泉洋、柴咲コウ、劇団ひとり
青天の霹靂、面白かったー!!
大泉洋さんにしか表現できないあの独特な喋り方と表情にずっと笑ってばかりなのに、どうしてこんなにも感動させてくれるんだろうと大泉洋さんの持つパワーの大きさにはいつもふしぎな気持ちになります。
劇団ひとりさんの小説をご本人が監督として映画化したということもあり、劇団ひとりさんの頭の中が具現化されているようでその点でも面白い。
コメディだって人間ドラマがあって成り立つということを丁寧に描いてくれている映画です。
『永遠の0』
監督:山崎貴
出演:岡田准一、三浦春馬、井上真央
戦争の歴史を忘れるなという先人たちの強い思いが風化されようとしている今の時代。
とても大切な映画です。
戦争に出る兵士は、今と変わらず家族がいて普通に生活をしていたこと。誰だって戦争が怖かったこと。戦争にリアルがない私たちにもぐっと戦争を身近な距離にしたとても分かりやすい映画です。
役者さんたちのゼロ戦での顔だけの演技がさすがです!!
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もし、気になる映画があれば、ぜひチェックしてくださいね!
みなさんのおすすめ映画もお待ちしています(*^^*)