人間関係に疲れたときに読むといい本 3選
読書の秋。秋の夜長に本を読もうかなと思っている方も多いかもしれません。
人間関係に疲れたなと思ったときに読むといい本を集めてみました。
『妬まずにはいられない症候群』 加藤諦三 PHP文庫
あまりにもスとレートな題名に驚きますが、非常に実践的に人間関係でトラブルを起こしがちな理由の根本にある「妬み」の対処法が書かれています。
なぜ人はこうしてしまうのか、ということがいろいろな例を挙げて書かれており、浮気をする心理なども載っていて興味深い一冊。この本では、妬みが決して悪い事ばかりではなく、それをどう活かしたらいいのかということまで踏み込んで書かれています。文章はちょっと難しいところもありますが、妬んでしまうことを頭ごなしに否定されるわけではないので、悩んでいる人にも優しい内容です。
20年近く前に書かれた本ですが、嫉妬という人間の根本的な感情は普遍なのでしょう。妬んでいることに時間を割かれることがバカらしくなるかもしれません。
自分が人を妬む悩みを持っている人だけではなくてSNSやネットなどで人から妬まれたり、恨まれたり嫌がらせを受けたりして悩んでいる人にもぜひオススメしたい一冊です。人から恨まれないようにしたい人にも、人を恨んでしまう癖を直したい人にも。スッキリしますよ。
『嫌われる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教え』 岸見 一郎/古賀 史健 ダイヤモンド社
衝撃的なタイトルとシンプルな青い表紙は書店で平積みにされていて見たことがある女子も多いのではないでしょうか。
最近話題のアドラー心理学の本。人の悩みは人間関係から起こっているという考え方に基づいています。意固地になっている青年と先生の対話で構成されている本ですが、今の不幸な状況の原因は実は全て自分が作り出しているだけ、それも、その不幸な状況を正当化するために原因を作っているだけ、人のせいにしているだけだということに青年が気付いていく過程が描かれています。
『自分の小さな「箱」から脱出する方法』 筆者:アービンジャー インスティチュート 訳:金森 重樹・冨永 星 大和書房
どうしてあの人はああなんだろう……と悩んだことがある全ての人に勧めたい一冊。人間関係の悩みは、実は自分の内側にあると気付く事ができる一冊。
人間関係がうまく行かないとき、人のせいにして状況を歪んで捉えてしまっているかもしれません。それはあなたが悪いのではなく、感情の処理の仕方の問題。他人の立場、他人の目線を持てるようになるとぐっと人間関係が楽になることを気付かせてくれます。
そして、人は人、自分は自分、と思えるようになって人間関係のイライラが激減します。嫌われる勇気と似た部分もありますが、ついつい人を批難したり責めてしまいがちな人はこちらの本を読むとすっと考えが変わるかも。
続編も出ていますが、内容が割と重複する部分もあるのでまずは1を読むことをおオススメします。
どれも、ぐさっとした痛みを伴う本かもしれませんが、真剣に人間関係の悩みを抱えているのであれば響く本達です。
どの本も1回読んだだけではもったいない本ばかり。
電子書籍で出ている物もあるので、移動中にちょっとずつ読むことも読み返すこともできてオススメです。