母性愛アップに効く!! ディズニー名作『ダンボ』がスゴイ名作なワケ

2014.09.07

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『アナと雪の女王』の大ヒットで、改めてディズニー映画の完成度の高さを実感した人も多いとのではないでしょうか。人の心をつかむストーリーと美しい映像はやはり世界中の人々の心をとらえて離さない力強い力を持っています。そんなディズニー映画ですが、あの名作『ダンボ』を実写化するというニュースがありました。耳の大きなゾウが主人公のダンボ、オリジナルはなんと1941年公開といいますから、もはや歴史的名作といっても過言ではないでしょう。
この名作、筆者も子どものときに見た記憶がぼんやりあるくらいで、じつはあまり印象には残っていませんでした。でも自分が母親となった今、改めて見るとその素晴らしさに感動、母と子どものけなげで無垢な心の交流がとても心に響きました。
来るべき実写版の公開に備え、オリジナル『ダンボ』を見ておくと、きっとより深く新しい映画も鑑賞できるのではないでしょうか。そんな願いも込めて、名作『ダンボ』の魅力をお伝えしたいと思います。


コウノトリが赤ちゃんをパラシュートで届ける、イノセントな世界

そもそも冒頭から、コウノトリが隊列を作って、サーカスの動物たちに赤ちゃんをパラシュートで届けるシーンがとても秀逸。そこには人間は全く関与しない、自然の営みが描かれています。ダンボはちょっと遅れて、コウノトリ自らダンボママに“配達”していました。コウノトリがダンボママに「受け取りのサインをお願いします」という部分だけは妙に現実的でシュールです。

ダンボママとダンボのお互いを思い合う強い絆

ダンボの耳がくしゃみによって大きく広がってしまったことで、他のゾウたちからは嘲笑いの対象に。でもダンボママにとって可愛いわが子であることにはまったく違いありません。サーカスで一生懸命ママのお手伝いをするダンボ、そしてどんなときもダンボを愛情深く見守るダンボママ。ゾウの親子というかたちをとりながら、母親と子どもの心温まるひと時が普遍的に描かれており、見ているほうまで優しい気持ちになります。

“みんなと違う”ことは恥じるべきことではない、という強いメッセージ性

ダンボは“耳が大きい”というだけで、ゾウ仲間から排除され、サーカスでも不本意なピエロ役にされてしまいます。でもダンボはネズミやカラスたちに助けられ、“耳が大きい”ことをむしろ個性として活かすことで、みんなに認められる存在となりました。他人と違う、コンプレックスがある、ということでネガティブにならず、それを自分の個性として堂々と受け入れ、自分の道を拓けばいいというメッセージ性が強く感じられますが、これはついつい没個性になりがちな私たちにとっても共感できるテーマではないでしょうか。じつはこの作品のなかで主役であるダンボは、言葉をしゃべりません。ですがそれゆえに、健気にチャレンジしていくダンボを応援したくなるなるのです。ダンボの頑張りはすべて、「ママと一緒にまた過ごしたい」という思いから。そんなダンボを見ていれば、心の底に眠っていた母性本能が大いに刺激されることでしょう。

さあ、実写版『ダンボ』ではどんなストーリー展開になるのか楽しみですが、ぜひオリジナル版もチェックしてみてくださいね!

EtiAmmos / Shutterstock.com

2014.09.07

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記事を書いたのはこの人

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Written by Waxy

南半球オーストラリアから世の動きを眺めています。 ガーデニング好きで、イチゴ栽培が特にお気に入り。