日本が世界に誇るマンガ文化にみる、男女の心理の大きな違い!

2014.08.15

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かつて「マンガは子どもの読むもの」と言われていた時代もありましたが、今や大人になっても十分楽しめるマンガがたくさんあり、立派な娯楽ジャンルのひとつ。その多彩な種類やクオリティの高さは、世界中から憧れる“クールジャパン”の大きな魅力のひとつともなっています。
女子なら誰しも、少女マンガである種の洗礼を受け、憧れの男の子像をみつけた経験があるのではないでしょうか? 筆者ももちろんその例に漏れませんが、大人になっていろんなジャンルのマンガを読み返してみると、「男女ってこんなに世界の捉え方が違うんだな」と感じる部分が多くありました。


その1:人生の優先事項が違いすぎる……

一番大きな違いははやりなんといっても、人生のテーマというか優先事項。女性向けのものはやはり恋愛をテーマにしたものが大半。そう、恋愛抜きの人生なんてやっぱり考えられないんです!! それに対して男性ものは、スポーツ、冒険、あるいは仕事などなど“自分の才能を活かすフィールド”での物語が多いように感じます。恋愛要素がからんでくることもありますが、主テーマにはなりえません。男女の恋愛観に対する違いがそのまま表れているような気がします。

その2:異性の理想像が違いすぎる……

恋愛の優先順位が違うせいか、異性に対する理想も大きく異なっています。女子が求めているのは、なかなか手に入らない相手。最初はまったく自分に興味を示さなかったり、大きな障害があったりする相手ほど、恋の情熱は高まります。一方男子向けマンガで描かれるのは“ひたむきな自分を応援してくれる女”であって、恋愛のプロセス自体はあまり重視されていません。つまり自分が“尽くされる”のが大前提。ちょっと都合が良すぎるような気がしませんか??

その3:恋愛に対する“イマジネーション”が違いすぎる……

女子マンガにとって恋愛要素は至上テーマ、だからこそ、いろんなバリエーションそしてイマジネーション(想像力)が無限に広がっていきます。恋愛の対象もただの人間の男子ばかりとは限りません。妖怪、悪魔、ロボットなどなど、設定自体は非現実的でもそこで描かれる恋愛心理がリアルだったり、共感できるものだったりすると大いに支持される作品になります。それに比べると、男子向け作品での恋愛バリエーションはあまりありません。まあ、そもそも恋愛自体に重きが置かれていることが少ないので当然のことかもしれませんが……。

もちろん、今や単純に“女性向け”、“男性向け”と色分けできないくらい、いろんなマンガがあるのですが、それでも一般化してみると、上記のような違いが浮かび上がってくる気がしませんか? リアルな心理描写で、あるいは不可思議なファンタジーの世界観で、私たちを魅了してやまないマンガたち。これからも個性あふれる素敵な作品が私たちを楽しませてくれることでしょう。

2014.08.15

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記事を書いたのはこの人

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Written by Waxy

南半球オーストラリアから世の動きを眺めています。 ガーデニング好きで、イチゴ栽培が特にお気に入り。