英語トリビア! 同じ単語なのに、まったく違った意味を併せもつ英単語いろいろ

2014.02.02

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“どうすれば英語ができるようになるの?”と聞かれれば、それはもう地道な努力をおいてほかにはありませんと言うしかありません。とくに膨大な英単語を覚えるのには誰もが苦労することだと思います。そして1つの単語が全く違う意味をいくつも持っていることも驚くはず! 今回は、オーストラリア在住の筆者が生活の中で出会った、ちょっとびっくりな英単語たちをご紹介したいと思います。


Mint

意味1:ミント
意味2:造幣局

“ミント”という言葉を聞くと、ほとんどの人があの爽やかな香りのハーブのミントを連想させることでしょう。でも同じ“mint”という単語には、造幣局というなんともお堅いイメージの意味もあるのです。さらに派生して、(貨幣を)鋳造する、という意味も……。
どうしてこうも意味の違うものに、同じ単語を当てはめるのか、理解に苦します……。

Game

意味1:ゲーム
意味2:(狩猟対象の)動物・獲物やその肉)

“ゲーム”と聞けば、遊びやスポーツのゲームがまっさきに出てきませんか? それなので、オーストラリアのお肉屋さんの看板に“Game”と書かれていたのを見たとき、思わず目が点になりました。で、辞書をよーく見てみると、上記の意味2がありました。ちなみに、お肉屋さんの看板の“game”が指しているのはウサギの肉(時にはカンガルーの肉も!?)ということがよくあるようです。これはヨーロッパの狩猟文化の名残りと言えるかもしれませんね。

Calf

意味1:子ウシ
意味2:(ウシ以外にも一部の哺乳類の)子ども

幼いときに『イルカのカーフ(Calf)』 という絵本を読んで、“カーフ”とは子イルカの名前だと思い込んでいました。そして大人になって英語の“Calf”には、イルカだけでなくウシの子どもも指すということを知りました。それだけではありません、イルカ、ウシ、だけでなく、ほかの哺乳類の子どものことも含まれるというのです。これは個人的にもっとも納得できない単語なのですが、シカ、ゾウ、キリン、バッファロー、クジラの子どもも“Calf”なんです。
しかし哺乳類なら大体そうなのかというと、違います。

・子ブタは“piglet”(ピグレット)
・子馬“foal”(フォール)、ちなみに子ロバも。
・子犬“puppy”(パピー)

そして同じ哺乳類でも、肉食獣の子ども(幼獣)には違う単語があてはめられます。
クマ、オオカミ、キツネ、ライオンなどの子どもは“cub”となります。
ちなみにパンダ、コアラの子どもにも“cub”が使われます。肉食獣じゃないのに! でも英語では、panda bear、koala bearというように”クマの一種のような呼ばれ方をしているので、そのカテゴリー分けに準じていると考えられます。

こうやって見てみると、なんだかややこしいと思いませんか?

英単語にもそれぞれ成り立ちや歴史的背景があるのでしょうが、ときどき「えっ! そんな意味もあるの!?」と驚くような発見があります。これを面倒くさいと捉えるか、言葉の奥深さに魅入られるかどうかは、その人のセンスによるところが大きいのでしょう。とはいえ、知っていると思い込んでいる単語に、まだまだ未知の意味がたくさん潜んでいるかもしれません。
英語を身につけたいと考えるなら、ひとつの単語に実にさまざまな意味があるということを知っておきましょう。

2014.02.02

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記事を書いたのはこの人

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Written by Waxy

南半球オーストラリアから世の動きを眺めています。 ガーデニング好きで、イチゴ栽培が特にお気に入り。