かわいい小鳥を愛でるカフェ「とりみカフェ ぽこの森」に行ってきた!

動物たちを見て癒されるカフェといえば、ドッグカフェや猫カフェが定番。そんななか、神戸に「小鳥に癒されるカフェ」があると聞き、癒しを求める筆者が訪れてきました。


オーナーは鳥好きなご夫婦

三宮駅から一駅。街の中心部からアクセスしやすい灘駅を降りて、5分ほど歩いたところにある「とりみカフェぽこの森」。店内のガラスで覆われたスペースの中には、40羽前後のさまざまな国出身の“鳥社員”たちが在籍しています。小鳥たちは店内に放たれることなく、ガラス越しに眺めて楽しむようになっています。

それにしても全国的にはかなり珍しい小鳥カフェ。運営者の梅川千尋さんは、小学校時代の文集には毎年鳥の話を書いていたというくらい、根っからの鳥好き女子です。文鳥を飼うことが小3のときに許され、阪神淡路大震災が起きたときにも、文鳥を連れて逃げた記憶があるのだとか。

それから数年ーー。大学で今のご主人と出会い、お互い動物好きだったことをきっかけに、小動物の情報を集めた専門サイトを立ち上げました。その関係で知り合った猫カフェの経営者が、たまたま猫カフェを閉店することに。その店舗を借りて猫カフェを開業しようと思い立ったものの、実はふたりとも猫アレルギーだと発覚。

全国各地から訪れる小鳥ファン

「小動物がいいなとは思っていましたし、何よりも鳥は飼育しやすいので、小鳥を扱うカフェにしたんです」とはご主人。とはいえ、前例がないことに加え、非常にニッチな世界。以前は大阪で開業準備を進めていたものの、役所などでの申請手続きも、なかなか受理されず大変だったそう。ようやく2007年3月、大阪でとりみカフェをオープンするも「1年くらいは苦労しました」。

それから2010年8月、建物の老朽化に伴い、お店を神戸市灘区に移転。開業してもうすぐ6年。未だに“小鳥カフェ”なるスペースはないこと、お店の温かさに惹かれてファンになった人たちが、遠方からも数多く訪れています。「名古屋から頻繁に来てくれる方もいらっしゃいます」と梅川さん。広告はほとんど出していないので、大半が口コミやブログからの来店なのだとか。

自らが“鳥社員”だという目的を知っているかのように、ガラス越しにお客の近くに寄ってきては、可愛らしい動作で楽しませてくれる小鳥たち。「劇団みたい」と言われることもあるそう。分かる気もします。お客のメイン層は30~40代女性ですが、家族を誘ってくる若い人もたくさんいます。思わず、気持ちがふっと緩んでいくのを感じます。

鳥モチーフのメニューとグッズがかわいすぎる


キュートなお店のメニューにも注目しておきたいもの。小鳥がデザインされた「ぽこの森自家製国産黒毛和牛の牛すじカレー」はぜひオーダーしてほしい一品。かわいくて食べるのがもったいないですが、程よい甘さとクリーミーなやさしい味わいが魅力。鳥の絵を描いてくれるココアも人気です。甘すぎない味が寒い季節にぴったり! ドバイの某高級ホテルで出されているのと同じ紅茶にも定評があります。

そのほか、とりみカフェのみどころといえば、小鳥グッズの種類の豊富さ。鳥好きなクリエイターたちの作るポストカードやストラップ、メモ帳、Tシャツ、バッグなどがその場で購入できます。特に人気なのはタオルやクリアファイル。豊富な写真でお楽しみ下さい。筆者はポストカードとボールペンをお土産にゲットしました。

 

 

 

 

「鳥を昔飼っていた方で、うちへ来て『やっぱりまた飼いたい』なんて言って下さると、とても嬉しいですね。鳥好きな人に喜んでいただくこと、鳥をペットに飼う人が増えていくことが、一番のやりがいです」とご主人。

入場料や時間制限もなく、普通のカフェと同じ感覚でまったりと寛いでいけるのも、とりみカフェのステキなところ。そろそろ冬休みも始まることですし、神戸に立ち寄った際には、ふらりと訪れてみてはいかが?

とりみカフェ ぽこの森

2012.12.16

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記事を書いたのはこの人

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Written by 池田 園子(いけだ そのこ)

岡山県出身。中央大学法学部卒業後、楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは女性の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。結婚・離婚を一度経験。11月14日に『はたらく人の結婚しない生き方』を発売。 写真撮影ご協力:青山エリュシオンハウス 撮影者:福谷 真理子