空腹が人を健康にするってホント?!今話題の「食べない」健康法とは?
健康的な生活という言葉からまず思い起こされるのが、朝・昼・晩の規則正しい食事。しかし、昨今の健康理論からすると、この常識は否定されてしまいます。最近の健康理論の主流はとにかく「食べないこと」なのです。
「食べない」健康法とはどのようにすること?
食べない論者の代表格は『「空腹」が人を健康にする』(サンマーク出版)、『50歳を超えても30代に見える生き方』(講談社プラスアルファ新書)など出す本がことごとくベストセラーとなっている乳腺外科医の南雲吉則氏。
彼のストイックな食生活がメディアで盛んに取り上げられています。その方法は夕食のみの1日1食、しかも肉類は一切口にせず、野菜や果物、ポリフェノールが豊富に含まれる葉や皮ごと食べるのがいいといいます。主食のご飯も玄米が望ましいとされます。
南雲氏の場合、高脂肪食を回避した結果。1日の総摂取カロリー量は600キロカロリー程度に抑えられています。
これは成人男性の1日の必要摂取カロリー量の3分の1にも満たないのです。しかしこのような生活を続けたところ、77キロあった体重は62キロまで抑えられキープ。人間ドックで血管年齢26歳、骨年齢は28歳と56歳とは思えない若々しさを保っています。
なぜこのようなことが起きたのか?それには食べないことで訪れる「空腹感」がある遺伝子を活性化させるからだといいます。
アンチエイジング、ダイエット・・・!夢の効果をもつ「サーチュイン遺伝子」!
食べない論者が最も重視する「空腹感」、これによって活性化するとされているのが「サーチュイン遺伝子」というものです。この遺伝子はおなかがグゥーっと鳴るほどの強い飢餓を感じたときスイッチが入るそうです。しかもいったんスイッチがオンの状態になると、以降は低い摂取カロリーでも健康を維持できるようになるらしいのです。
食べたいだけ食べさせたサルと7割の食事量に制限したサルとを何年にも渡って比較実験したところ、シワだらけで老化がはっきりとわかる食べ放題のサルに比べ、食事制限をしたサルは皮膚のシワも少なく全体に若々しく見え、動きも機敏でした。
このサーチュイン遺伝子には老化のスピードを遅らせ寿命を延ばす効果、遺伝子の傷を修復し、100種類近い老化の原因を抑制するアンチエイジングの効果、脂肪の燃焼を促進するダイエット効果等、うれしい効果ばかり!
いかがですか?
今までの常識からすると不健康極まりないこのような食習慣ですが、忙しい現代人には1日3食きちんと取れる人の方が少ないのでは?!
食べない健康法はこうした人達にポジティブな理由づけをしてくれるのでこうした健康法が人気を得ている理由もうなずけます。
南雲氏までストイックにできないという人は今よりも25%~30%程度カロリー摂取制限をすればサーチュイン遺伝子は活性化されるそう。過度なカロリー制限は注意が必要ですが、このような適度なカロリー制限がアンチエイジングにつながるということは研究者の間では既に共通認識になっているそうですよ。
東京都在住、スタイリスト。主にタレントさんのメディア出演時のスタイリングを手掛ける。また1児の母として絶賛子育て中!!!