モデル界のダークサイド-ゼロサイズモデルの真実-

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Googirl編集部

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2011.08.23.Tue

2011年2月、骸骨のように痩せこけたモデルたちが、キャットウォークを流れるように歩きゆくのを見ながら、サマンサ・キャメロン首相夫人は愕然とした。これをきっかけにある物議が再燃した。『ゼロサイズモデル』の議論である。

ロンドンファッションウィークのPR大使であるサマンサ・キャメロン首相夫人は、ラグジュアリー・レーベル『Erdem』のショウに登場した、陰鬱で不健康そうな痩せ過ぎのモデルに対し警鈴を鳴らした。モデルはあまりにも痩せすぎており、摂食障害を患っていたのである。

2011年11月、28歳の若さで拒食症で亡くなった女性モデル、イザベル・カロ(Isabelle Caro、1982年9月12日 – 2010年11月17日)の悲劇によって、多くのデザイナーたちはゼロサイズモデルの起用を中止していた。だが、この業界では、痩せすぎモデルの需要は依然として高いのである。

イギリスのある報道番組では、モデルがゼロサイズでスーパースキニー体型であるのは『当然』求められていることであるというモデル事務所のショッキングな見解を伝えた。

最初に注目されたエピソードは、16歳のモデルインディア・ファレルさんが一人でNYのファッションウィークに行ったときのこと。彼女がエージェントから告げられたことは『これ以上、一切の体重を増やすな』ということだった。

取り乱し、失望したインディアさんは、モデルをする夢を諦め、帰国し、元の学生へと戻ったのである。だがそれに対し、エージェントのとった対応はこうだった。-彼らの面目が潰される前に、彼女を一日で£50,000日稼げるくらいの前途有望なモデルへ、4年かけて育成させることだった。

これは、「モデル」という華やかな業界の暗い一面である。背が高く、ブロンドで頬骨が目立っているインディアさんは悲しそうに語る。『私は痩せているし、まだダイエットしなきゃいけないの?って思うわ。心がぼろぼろになっているように感じるの。他のモデルさんを見て、自分と比較したとき、私は追い詰められたように感じたわ。まだまだダイエットが足りないって考えたの。私はまだ16歳だったからそれはとても大変だったわ。きっと素晴らしい経験が出来るんじゃないかと思って興奮してニューヨークに来たけど、これは大きな衝撃だったわ。きっと周りの人は、「自分の意志でアメリカに来ているんだし、自己責任よ」って思うかもしれない。今の私を見て、みんながどんなに私を特別扱いしてくれたとしても、私の心のなかではここから抜けだして普通の事をしたいと思っているのよ。-映画を見たり、友だちと遊んだりね。』

30年前モデル事務所を始め、ナオミ・キャンベル、クリスティー・ターリントンなどのモデルを抱えるモデル事務所『Premier』を経営しているキャロル・ホワイトさんはこう語る。

『モデルになるという夢は、多くの若い女性が持っていることだと思うわ。それはすっごく興奮するものだし、華やかだからね。だけどモデルになるにはすごく大変。

一万人に一人くらいしかなれないんじゃないかな。私たちは14歳かそれ以下の女の子たちをオーディションするの。彼女たちを育成して、16歳になったらモデルを始めるのよ。彼女たちはすごく若いから、モデル事務所は彼女たちを最大限守らなきゃならない。だけど同時にそれはビジネスであって彼女たちが選択したことでもあるのよ』

だから、ゼロサイズモデルのインディアさんのストーリーは、摂食障害のケアを行なっている団体『BEAT』で働く人達を落胆させた。BEATの最高責任者であるスーザンリングウッドさんはこう語る。

『ゼロサイズモデルへの需要には恥じるべき背景があります。とても悲しいことだけど、私たちがそういう風潮を求めていたのよ。若い人達は特にファッションに興味があるし、最先端にいたいと思うもの。ゼロサイズではなくワンサイズのモデルたちがキャットウォークを歩いていた時代に戻れないのが本当に遺憾だわ。』

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